内容説明
世界的な業績で第1回小児科学会賞受賞。米国の人気医学ドラマ「ER」にも登場する、謎の小児疾患「川崎病」。その発見者が、学会での大論争、“Kawasaki Disease”として世界に認識されるまでの道程、原因究明に取り組んできた45年間の軌跡を熱く語る。
目次
未知との遭遇
下町に育つ
小児科医になる
日赤中央病院小児科へ
二人の恩師
MCLS大論争
研究班と突然死問題
川崎病は流行病か
原因諸説にきりきり舞い
治療法でも日本が貢献
世界のKawasaki Diseaseへ
小児科の改革と受難
日本川崎病研究センター
川崎病は新しい病気か
病因究明の夢
著者等紹介
細川静雄[ホソカワシズオ]
日本経済新聞社大阪社会部記者。元同編集委員。東京社会部時代に厚生省を担当。1948年生まれ
原信田実[ハラシダミノル]
翻訳家。1947年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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活字の旅遊人
3
臨床医の立場で、何か学術的なところに貢献というか、名を残すというか、そんな成果を出すのは、川崎先生のような根性のある人だなと思った。川崎病は現在も原因不明だけれど、こういう先生たちの努力で、治療方法はちゃんとある。まあ、よく分からない免疫系の病気(新型コロナウイルス感染症の重症化も)は、結局同じ治療しているんだけどね。ご冥福をお祈りいたします。
yu_yu
1
図書館で検索をかけたとき、発売日が最も最新だったので手に取った。最新と言っても2006年で、研究の停滞が伺える。川崎病発見者の川崎富作さんのある種伝記のような位置づけでいいと思う。発見するまでの医師としての経験から、発見に至った理由を意識しながら読むのがいいと思う。2016/04/02
もものげ
1
川崎病を発見した川崎先生の生涯を綴る。川崎病の内容を知るにはいまいち。2008/06/29