内容説明
晶子、らいてう、俊子、花世、野枝…ポスト一葉への模索とは何であったのか。「女性表現」史のパイオニアが再び、指し示す文学研究の新しい地平。
目次
1 メディアの時代(第一次『明星』誌上の与謝野晶子―リテラシーとジェンダーの観点から;文体のジェンダー―『青鞜』創刊号の晶子・俊子・らいてう;「新らしい女」の生成と挫折―メディアを駆け抜ける生田花世 ほか)
2 「一葉」というハードル(「円窓」からの発信―初期らいてうの軌跡;文体の端境期を生きる―新聞小説「袖頭巾」までの田村俊子;「没後」の一葉姉妹 ほか)
3 明治から読む『源氏物語』(「暗夜」の相互テクスト性再考;紅葉「多情多恨」をめぐる言説空間―伏流する『源氏物語』;生成される本文―与謝野晶子『新訳源氏物語』をめぐる問題系 ほか)