Gentosha novels<br> 虚栄の掟―ゲーム・デザイナー

Gentosha novels
虚栄の掟―ゲーム・デザイナー

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784877289201
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

僕はあの頃、神保町にあるゲームのソフトハウス・クロスアートに入り浸っていた。会社の経営状態は思わしくなかったが、そんな些事は気にせずに目の前の仕事だけに没頭していた。ある日、社長から「誰かが独立しようとしている」ことを聞かされた。何が会社に起こり、裏切り者は誰なのか?伝説のボード・ゲーム「レッドサンブラッククロス」の開発者で戦争シミュレーション小説の鬼才が世に問う本格ゲーム・ミステリの決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつのおすすめあにめ

3
15年以上も前の作品だというのがウソのように現代でも通じる内容だと思ったね。固有名詞こそ古いが中身は全然古くさくない、すげー。思うに人間の内面をリアルに描写できているからだと。ゲーム開発という特殊なシチュエーションのハズなのに人間の愚かさはいたって普通にアルんだなぁ。皇国と違い一人称で文章もかなり砕けている。推理なんてなかった気がするし、ミステリじゃないよなぁとも思うけど所々にはさまれてる物事の捉え方が面白い。「世間の大部分は暇つぶしに本を読むんだということ忘れている」「体感にまさる環境の認識方法はない」2013/02/15

はばたくキツネ

3
ミステリかと言われるとちょっと断言は出来ない感じのミステリのようなメタフィクションのような、なんだか妙な小説。なんにせよこういう普通(?)の小説も書けるのかと感心。刊行が97年ということで、SEGAが健在、松下やNECが死につつあるという未だ戦国時代にあったコンシューマゲーム業界の雰囲気をよく描いている。でもこの小説の中のゲーム・デザイナーの人たち、全然ゲームデザインしてないね…。2012/01/20

いちよんに

2
正直、この作品がなんのジャンルかと問われると返答に困るが、舞台となった90年代半ばのPC-98からコンシューマにゲームのメインが切り替わる頃の雰囲気が出ているのにもかかわらず、作品中にみられるゲームやオタク、娯楽作品への視点が出版されて20年たった今でも通じるように感じるのは改めてすごいと思う。2017/06/13

in medio tutissimus ibis.

2
こういうのもピカレスク小説って言うんです? いちおうミステリを謳っているし、そういう要素ももちろんあるけれども、素人目にはそれっぽくない感じ。いや玄人目にはミステリなのかもしれませんが。ミステリってなんだというミステリ。まあ正確には本格ゲーム・ミステリを謳っているのであって、どうやったら自分の好きなゲームを作れるのかという点を追及している話だと思えばこれでいいのかな?2017/03/28

mimi

1
カバー周りやジャンルではゲーム・ミステリとか推理とか謳っておりますが、これ読者を騙す方向のミステリで推理ですよね。好きです。こまごま名言がいっぱいあります。みんなハッピー。戦略と作戦と戦術、ですよ。銀英伝かな。大内氏の独断場と最後のネタバラシが最高に佐藤大輔してて最高すぎる。これコミカライズすればいいのに。誰か。だれかー!!こっそり同人誌でもいいよ!非常にヒラコー的。2019/05/24

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