内容説明
ウェイトレス時代の店長一家のこと。初体面の女子大生とその母親と行った「お風呂の国」。恋人と行ってひどい目にあった京都の宿。女ばっかり3人の香港旅行。電気屋さんに聞かされた友人の結婚話…。強大な「愛」のようなものがまわりにあふれかえっていた20代。人を愛するように、日々を大切に想って描いた名エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
69
エッセイ。面白い話が満載で飽きなかった。★★★★2016/01/24
ミカママ
33
ばななさん、初期のころのエッセイなのかな。彼女はデビューも鮮烈だったけど、デビューして立て続けに作品が評判になりましたよね。私が彼女を読み始めたのは最近ですが。エッセイの内容は、あまりにもたわいがない、というか。別にばななさんでなくてもよいのでは?というのが正直な感想です。2013/11/18
ほほほ
22
1991年、よしもとばななさん超初期のエッセイ。話しかけると、サングラスをかけた花の人形がくねくね踊るおもちゃ(小さい頃流行った~!)が大流行した頃のもの。1~2時間で読めるんじゃないかっていうほど他愛のないエッセイで、楽しく気楽に読み終えました。20代のよしもとさんのギャルっぷり、江戸っ子ならではのチャキチャキ下町娘っぷり、大好き。可愛いです。近ごろ近代文学史を読んでいて、明治や大正の雰囲気に飽きたため、自分の子ども時代に書かれた現代のものを読みたくて選びました。リフレッシュできました。2015/12/16
寛生
22
【図書館の本】ばななさんの本、これで4冊目だけど、「空振り」だったというのが正直な感想。あとがきが一番よかったかもしれない。「日々のこと」と題にあるように、本当に日々のことを日記的な記述にしたもの。本人もあとがきに、このころを振り返って、「新人だった」と振り返っているが、しかしそれでも、僕個人的には、「なぜ、これを本にせねばならなかったのか?」という疑問が出てきたのは一度だけではなかった。それでもやはり、よしもとばななのアーカイブとしては大切なのだと思う。次に読む本に期待する。2013/11/05
花
18
吉本ばななさんの若い頃のエッセイ。日常に対する愛、優しさが感じられる。ばななさんの愛溢れる文章が好きだ。何気ない日々が愛しくなる。日常の一つ一つを大切にしたくなる。この文庫のあとがきが、とてもよかった。人は変化する。人生はこれからどうにでも変化していく。そういう可能性がいくらでもあるんだ。昔の作品だからこそ伝わってくるものがある。愛溢れる日々を大切にしたいと思える一冊。2020/05/16