感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
81
再読。大村収容所のことを大変興味深く読みました。朝鮮戦争と密接に関係していたのですね。休戦中のこの戦争、これ以上悲劇を生まないようにと願うばかりです。2017/04/15
ehirano1
55
終始そのパワーに圧倒されました。彼らは夜に賭”けて、夜を“駆”けて、夜に“懸”けました。その意味でタイトルはなんとも秀逸だなと思いました。終章は打って変わってノスタルジックに閉められますが、このノスタルジーがさらに第一章、第二章のパワーを引き立てているように感じました。2017/02/05
fseigojp
27
実際にあった旧大阪砲兵工廠をめぐる実話がモデル 開高健の日本三文オペラも、これが元ネタ2015/10/23
モリータ
12
◆単行本1994年NHK出版刊。文庫版(本書)97年幻冬舎文庫刊。◆第一部は猪飼野に住む在日韓国人たちを主人公にアパッチ族の活躍を、第二部はそのうちの一組の男女を主人公に大村収容所の実態を描く。結末部では現代の大阪城公園で、前半でアパッチ族の一人だった文筆家≒著者と後半の主人公が語り合う。◆前半は明らかなヒーローがおらず、かつ、旧大阪砲兵工廠とアパッチ族の描写に『日本三文オペラ』や『日本アパッチ族』の印象もあってあまり乗れなかった。結末で出てくる文筆家の父親の話も唐突。『血と骨』に発展した、ということか。2022/11/07
kou
12
日本アパッチ族、今の大阪城公園あたりにあった鉄工場の鉄くずを大量に運ぶ(盗む)男たちの物語。 ヤンソギルさんの小説にものすごく嵌っていた時期があったが、この話は間違いなく一級のエンターテイメントです!2015/05/26