虹の鳥 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784877144715
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

基地の島に連なる憎しみと暴力。ヤンバルの闇に解放の地はあるのか――救い無き現実の極限を描いた衝撃の話題作。著者初の傑作長篇。「そして、全て死に果てればいい。」――
基地の島に連なる憎しみと暴力。
それはいつか奴らに向かうだろう。
その姿を目にできれば全てが変わるという幻の虹の鳥を求め、夜の森へ疾走する二人。
鋭い鳥の声が今、オキナワの闇を引き裂く――
救い無き現実の極限を描き衝撃を与えた傑作長篇。

目取真俊[メドルマシュン]
1960年 沖縄県今帰仁(なきじん)生まれ。
琉球大学法文学部卒。
1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞受賞。1986年「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞受賞。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。2000年「魂込め(まぶいぐみ)」で第4回木山捷平文学賞、第26回川端康成文学賞受賞。
著書(小説):『目取真俊短篇小説選集 全3巻』『眼の奥の森』『虹の鳥』『平和通りと名付けられた街を歩いて』(以上、影書房)、『風音』(リトルモア)、『群蝶の木』『魂込め』(以上、朝日新聞社)、『水滴』(文藝春秋)ほか。
小説の他に時事評論集『沖縄「戦後」ゼロ年』(日本放送出版協会)、『沖縄 地を読む 時を見る』『沖縄/草の声・根の意志』(以上、世織書房)ほか。
新聞や雑誌にエッセイ・評論などを発表。ブログ「海鳴りの島から」。

内容説明

基地の島に連なる憎しみと暴力。それはいつか奴らに向かうだろう。その姿を目にできれば全てが変わるという幻の虹の鳥を求め、夜の森へ疾走する二人。鋭い鳥の声が今、オキナワの闇を引き裂く。

著者等紹介

目取真俊[メドルマシュン]
1960年、沖縄県今帰仁(なきじん)村生まれ。琉球大学法文学部卒。1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞受賞。1986年「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞受賞。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。2000年「魂込め(まぶいぐみ)」で第4回木山捷平文学賞、第26回川端康成文学賞受賞。小説の他に時事評論集、新聞や雑誌にエッセイ・評論などを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

42
昨日、読んでいる途中で、「ぶつける先のない怒りに満ちている。ノワール的作品の気味も。しかし読み進めるうちに、暴力が売りのエンタメとはまるで違うことを感じさせられている。少女への米兵による強姦事件を背景にしている。同様の事件は数知れず発生しているのだろう。日本の警察の手の及ばない歯がゆさ悔しさ」と書いた。2019/10/15

翔亀

38
【沖縄67】1997年の芥川賞以来、沖縄を根拠地にした世界文学の傑作短編(私が言っているだけだが)を連発してきた作家の初長編。これは異色だ。いや異常と言わなければならないだろう。この作家の卓越した描写能力を、中学校のいじめどころではない私刑や、ドラッグ漬けの テレクラのにおける肉体と精神の徹底的な破壊のディティールに注ぎ込むとともに、逃げ場のない学校いじめ社会と、義理と人情さえない暴力団まがいの社会の、暴力と抑圧だけに頼る支配関係を、ひたすら描写し続ける。それにしてもなぜこの作家は、こんなに救いの↓2022/02/13

るっぴ

27
目取真俊作品、初読み。沖縄が舞台の犯罪組織の話。沖縄の基地問題に触れていた。比嘉が冷酷で恐ろしい。2017/07/29

スミス市松

23
本書は小説である。つまり書かれていることは虚構であるに違いないのだが、しかし小説全編にわたって刻まれる凄惨かつ嫌悪すべき暴力描写と沖縄の絶望的な閉塞感は、「これは虚構である」と読み手が判じることを頑なに拒否しているように思える。小説を離れて読み手の現実に対して強力に訴えかけてくる、といってもよい。その意味で、本書は小説としても小説でないものとしても読むことができない、きわめて居心地の悪い小説である。もちろん、テキストの背後にあるものを読み取ることはできる。(続)2017/06/30

erierif

15
この主人公は決して逃げ場がないわけではない。比嘉という薄っぺらい男にまるで火に魅入られる蛾のように吸い寄せられ最後にはまた別の火をもつ少女に魅入られたのだろうか。空っぽで虚ろな心はタナトスに満ち、人を自分をただただ破壊する。主人公も比嘉も同じ人種。虹の鳥は来ない。2017/07/25

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