内容説明
2006年の公開以来、全国で500回に迫る上映会が開かれ、核燃再処理反対の動きに新たな潮流を生み出した映画『六ヶ所村ラプソディー』。六ヶ所村再処理工場の問題を、人体への影響や地球環境、地方と雇用の問題として観客に鋭く問いかけた話題のドキュメンタリーの監督による、映画制作過程とその後の記録。ノーマ・フィールド氏(『天皇の逝く国で』みすず書房他)との特別対談を併録する。
目次
六ヶ所村ラプソディー―ドキュメンタリー現在進行形(「六ヶ所」―全てが終わったと思われたあとに;映画を開く試み;問題を見つめる視点;現実と切り結ぶカメラ;発信するドキュメンタリーの未来)
対談 『六ヶ所村ラプソディー』の可能性(『六ヶ所村ラプソディー』と日本;アクティビズムと政治性)
著者等紹介
鎌仲ひとみ[カマナカヒトミ]
映像作家。早稲田大学卒業後、日本での助監督経験を経て、1990年からカナダ国立映画製作所で学ぶ。その後ニューヨークで活動。95年から日本を活動拠点とし、医療、環境問題などのドキュメンタリー番組を多数手がける。2003年から東京工科大学メディア学部で教鞭をとりつつ、映像作家として活動を続けている
フィールド,ノーマ[フィールド,ノーマ][Field,Norma]
1947年、東京生まれ。米・シカゴ大学教員(日本文学・日本近代文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Naho Sotome
0
映画を観てからもう一度読み返したい。半分も分からなかった。2014/09/05
千葉さとし
0
原発が安全とか危険とか、そういう事実の、またはイメージの水準で議論をしていくと、本書で紹介される六ケ所村のような押し付けられる場所ができてくる。押し付けられることで、地域は金銭などのメリットを得る代わりに、潜在する巨大なリスクとコミュニティの破壊を受け容れる羽目になる。そしてそうさせているのは誰でしょう?というような、シンプルだけれど普段見ないようにしている問題の存在、気づかせてくれるドキュメンタリーなのでしょう、「六ヶ所村ラプソディー」。まだ見られていないのですが、機会を作って見ることにします。2012/02/22