平和通りと名付けられた街を歩いて―目取真俊初期短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784877143053
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「魚群記」、「雛」、「蜘蛛」、「平和通りと名付けられた街を歩いて」、「マーの見た空」、著者20代の初期作品5篇を収める。

著者等紹介

目取真俊[メドルマシュン]
1960年沖縄県今帰仁(なきじん)村生まれ。琉球大学法文学部卒業。「水滴」で、1997年、第27回九州芸術祭文学賞。第117回芥川賞。「魂込め」で、2000年、第4回木山捷平賞。第26回川端康成賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

73
五十音制覇のため初読み。沖縄短編集。表題作が印象的。ただエログロがちょいちょい出てくるのが・・・。2017/04/30

スミス市松

18
沖縄が持つ多彩な風景――強い陽光が反射して輝く海、木麻黄の葉の下を抜ける浜風、鬱蒼とした木原の森と澱んだ河川、シマ言葉が飛び交う市街の喧騒、米軍基地と戦争の痕跡――の中に生きる人々の描写に、昆虫、魚、鳥といった無数の生物の不規則かつ予測不可能な躍動を組み込むことで、独自の生命感溢れる文体を練りあげている。本土の人間が決して持ち得ない、沖縄の世界を語るにふさわしい美しくも哀しい沖縄の小説言語がここにはある。デビュー作「魚群記」のほか、「雛」「蜘蛛」「マーの見た空」および表題作を収録。2017/01/16

くにお

1
評論だけ読んだことのあった「魚群記」を読みたくて購入。30ページくらいの小作品ながらすごく濃い内容だった。パイン工場で働く出稼ぎ台湾人女性を通して、被害者として描かれがちな沖縄人の加害者性を描いている。「マーの見た空」が「魚群記」のその後的な内容になっていて「おー」ってなった。現実と幻が溶け合ったファンタジックな場面や入り組んだ比喩表現も手伝ってよくわからないところも多かった。表題作の「平和通り~」は皇太子の沖縄訪問を機に「浄化」される那覇の市場を題材にしており、オリンピック誘致にわく東京の姿と重なった。2016/01/03

Maki Uechi

1
★★★☆☆2015/07/09

天道

0
悲しかった、記憶ってずっと残る。未だに戦争の記憶で苦しんでいる体験者はたくさんいると改めて感じたし、本土と沖縄の関係って実際どうなの?と本当に気になった。

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