“コンパッション(共感共苦)”は可能か?―歴史認識と教科書問題を考える

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784877142957
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C0036

内容説明

深い共感を呼んだ“対話集会”の記録、その後の発言者各氏の論考及びブックガイドを収録。

目次

1 “コンパッション”は可能か?―歴史認識と教科書問題を考える対話集会全記録(基調発言;質疑応答・対話;群読・ひびきよみ(台本)『コンパッション―他者の苦悩への想像力を育むために』)
2 対話集会以後―「九・一一」事件、有事法制等をふまえて(帝国アメリカと日本の国家主義;ますます悪化する状況のなかで;沖縄はすでに「有事」である;〈コンパッション〉再考―歴史との〈対話〉から;イタリア・パルチザンの歌;「心のノート」を批判する)
3 “コンパッション”を育むブックガイド―10代から読める・「つくる会」歴史・公民教科書に抗する

著者等紹介

高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年福島生まれ。哲学。東京大学教員

須永陽子[スナガヨウコ]
1979年愛知生まれ。大学院生。学部時代には、映画『ナヌムの家』上映会や「つくる会」教科書への抗議運動を創ってきた。東アジアの植民地問題をめぐる思想や運動を中心に、ひろく歴史と人間のかかわりをとらえる眼を鍛えるために学んでいる

中西新太郎[ナカニシシンタロウ]
1948年静岡生まれ。現代日本社会論。横浜市立大学教員。他者を意識から抹消して顧みない暴力の文化が90年代日本社会のどんな地盤から生い立ってきたかを追究してきた

三宅晶子[ミヤケアキコ]
1955年生まれ。ドイツ文化論・比較文化論。千葉大学教員

徐京植[ソキョンシク]
1951年京都生まれ。作家。東京経済大学教員。在日朝鮮人の経験に根ざしつつ、東アジアに恒久的平和を実現する困難な可能性のために発言してきた

目取真俊[メドルマシュン]
1960年沖縄・今帰仁(なきじん)村生まれ。名護市在住の小説家。沖縄の豊饒なことば・自然・風物を息づかせつつ、沖縄戦の記憶の深い悲しみや日本(ヤマト)への憤り・怒りを独自の作品世界に描く。アクチュアルな諸問題にも積極的に発言している
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