かもがわブックレット
なぜ男は暴力を選ぶのか―ドメスティック・バイオレンス理解の初歩

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784876997152
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0336

目次

1 暴力って何だろう?―こわがらせ、あやつる力
2 彼が暴力をふるう本当の理由―女性へのメッセージ
3 彼女に暴力をふるいたくなる本当の理由―男性へのメッセージ
4 身近なバタラーに騙されないで!―周囲の人々へのメッセージ
5 民間グループの相談窓口

著者等紹介

沼崎一郎[ヌマザキイチロウ]
東北大学教員。専攻は文化人類学、東アジア研究、男性学。1997年より、キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク東北ブロック代表として、大学における性暴力被害者支援に取り組む。仙台女性への暴力防止センター(ハーティ仙台)会員。子ども虐待防止ネットワーク・みやぎ(CAPNET・みやぎ)会員。現在、仙台にてDVと児童虐待の関連を考えるネットワーク(通称KO会)づくりに参加
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みか

9
本書を読んで驚いたことは、以下の三点です。第一に、わたしがDVに対して抱いていたイメージと、実際の状況は大きく異なるということ。本文中にもある通り、「DVは一部の壊れた家族の病理」であると考え、身近に感じていませんでした。しかし、「現代日本の家族が抱える構造的な問題」であり、また近年“デートDV”という言葉が言われはじめたように、決して夫婦間だけの問題ではなく、恋人同士でも起こり得ることなのだと認識しました。 2006/12/01

katoyann

8
DVについて、男性による選択という論点から解き明かした本である。やさしい言葉遣いであるが、妻・恋人を支配するために男性は暴力を選んでいるという視点を示し、感情のコントロールが苦手な男性加害者という固定観念を否定する。 その他、バタラーの特徴も書かれてあり、DVの基本を知るための本として薦めたい。2020/08/11

うさぎうさぎ

1
強烈な啓発志向。「自分だけを見ていて欲しいと思う。」ことはDVだそうだ(思うことは内心の問題であり、せいぜいDVの元だ。叶わぬ欲に葛藤する事もあろうよ)。 また、「浮気は性暴力」というトンデモロジックも出てくる。「浮気された方は傷つきませんか?」「傷つけ、こわがらせるのだから、それは暴力です」「そして、性という領域における暴力ですから、性的な暴力になるのです」(pp8) ……うーん、「ハッとさせる」為にここまで詭弁を弄したらそれは洗脳だろう。まぁ、こうまでしないと救えない被害者に向けた本としてはアリかな2024/02/20

セディ

1
彼女、妻にもあたらないのにおとこに暴力振るわれた場合はDVにはならないのかな・・・当てはまることを結構されてるんですが・・・じぶんより弱いものしか暴力を振るわないとはなさけない。病気とは違うみたいでとてもやっかいすぎる。2013/05/12

ズマ

1
・暴力 :1.被害者に恐怖を与える 2.被害者から自由を奪う 3.相手をコントロールする手段・暴力を振るう人=妻子虐待者=「バタラー」・バタラーは暴力を「選んで」いる男性を責め立てるような書き方だなあと思ってしまった。しかしそれぐらい切実なのだろうが…。2012/07/05

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