内容説明
チャクラヌガラ―インドネシアにあった王国マジャパヒトゆかりの都市。本書が巡る旅は、そのチャクラヌガラの「発見」から始まる。中心にメール寺院を置きつつ、南北10づつの“屋敷地”に区画された街区は、インド的であると同時に平安京にも似る。この空間構成原理はどこから来たのか?仏教、ヒンドゥー教の宇宙観としての曼荼羅を表象したアジア都市の空間計画の真髄を実証的に示した、画期的研究。
目次
第1章 インド世界の都市(古代インドの都市;インド都城の理念 ほか)
第2章 マドゥライ(マドゥライの都市形成;マドゥライの空間構造 ほか)
第3章 ジャイプル(ジャイプルの都市形成;ジャイプルの空間構造 ほか)
第4章 チャクラヌガラ(ロンボク島とチャクラヌガラ;チャクラヌガラの空間構造 ほか)
著者等紹介
布野修司[フノシュウジ]
滋賀県立大学大学院環境科学研究科教授。1949年、松江市生まれ。工学博士。都市計画、建築学専攻。1991年、『インドネシアにおける居住環境の変容とその整備手法に関する研究』で、日本建築学会賞を受賞。京都大学大学院工学研究科助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。