内容説明
アジアの女性たちが直面している変化とは何か―「主婦化」と「再生産のグローバル化」を軸に変容のダイナミクスを探る。
目次
親密性の労働とアジア女性の構築
第1部 親密性の労働とは何か(ケアワークの文化、文化をこえるケアワーク;主婦の仕事・母の仕事―オランダ社会における家事の文化とその変容;インド都市中間層における「主婦」と家事)
第2部 “良妻賢母”の変奏(近代初期韓国における「新女性」の困難―「女性解放」と「賢母良妻」との関係に焦点を当てて;モダニティを売る―1920‐30年代上海における「月〓(ふん)牌」と雑誌広告に見る主婦の表象
市場経済の転換期を生きる中国女性の性別規範―3都市主婦のインタビューを通して)
第3部 越境する妻と労働者(農家の娘から外国人妻へ―ベトナムの移民送出コミュニティにおける結婚・移住・ジェンダー;業者婚をした中国女性の主体性と葛藤;シンガポールにおける海外出稼ぎ家事労働者の抵抗の諸相;日本における移住セックスワーカー―「社会的排除」に遭う変化の体現者;韓国の移民政策における多分化家族の役割)
著者等紹介
落合恵美子[オチアイエミコ]
京都大学大学院文学研究科教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専攻:家族社会学
赤枝香奈子[アカエダカナコ]
京都大学大学院文学研究科特定助教。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。専攻:ジェンダーとセクシュアリティの社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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