カラハリ狩猟採集民―過去と現在

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  • サイズ A5判/ページ数 290p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876983254
  • NDC分類 389.08
  • Cコード C3345

内容説明

「人類学的アプローチ」と「霊長類学的アプローチ」―故今西錦司は、人間社会を解明する道として、この2つのアプローチを提起した。ブッシュマン研究は、この「人類学的アプローチ」の典型として、日本が世界に誇るユニークな学問、生態人類学の発展をリードしてきた。その35年の研究史の上に立ちながら、食物獲得、社会構造、無文字文化における年代記の再生、国家や植民地主義といった近代との関わりの中での社会変容まで、幅広いテーマで、今日のブッシュマンの姿を紹介する。

目次

第1章 ブッシュマンの歴史と現在(コイサン人(ブッシュマンとコイコイ)の起源と歴史
狩猟採集の生活と文化 ほか)
第2章 セントラル・カラハリ年代記(失われつつある記憶;調査地域と調査方法 ほか)
第3章 ブッシュマン百虫譜(生活の中の虫との関わり;“虫”のグイ民俗範疇)
第4章 砂漠の水―ブッシュマンの儀礼と生命観(調査地域の概略と調査方法;個々の儀礼の説明 ほか)
第5章 三角関係と感情生活―グイの結婚と恋人関係再考(感情の人類学へ向けて;感情と性に関わる基本的な概念 ほか)

著者等紹介

田中二郎[タナカジロウ]
1941年生まれ、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、理学博士。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授

大崎雅一[オオサキマサカズ]
1952年生まれ、京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、理学博士。姫路独協大学法学部助教授

野中健一[ノナカケンイチ]
1964年生まれ、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。三重大学人文学部助教授

中川裕[ナカガワヒロシ]
1960年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、文学博士。東京外国語大学外国語学部助教授

今村薫[イマムラカオル]
1960年生まれ、京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、理学博士。名古屋学院大学経済学部助教授

菅原和孝[スガワラカズヨシ]
1949年生まれ、京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、理学博士。京都大学総合人間学部教授
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