内容説明
傑作と評価の高い『プセウドルス』『綱引き』など、ローマ市民に愛されたプラウトゥスの笑いの大団円。
目次
プセウドルス
綱引き
スティクス
三文銭
トルクレントゥス
旅行かばん
著者等紹介
高橋宏幸[タカハシヒロユキ]
京都大学大学院文学研究科助教授。1956年、千葉県に生まれる。1984年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都工芸繊維大学講師、助教授を経て、1995年、現職
小林標[コバヤシコズエ]
大阪市立大学大学院文学研究科教授。1945年、北海道に生まれる。1972年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都産業大学教授を経て、1997年、現職
上村健二[カミムラケンジ]
甲子園大学人間文化学部専任講師。1963年、大阪府に生まれる。1991年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。1997年、現職
宮城徳也[ミヤギトクヤ]
早稲田大学文学部助教授。1958年、岩手県に生まれる。1992年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。甲子園大学講師、早稲田大学講師を経て、2000年、現職
藤谷道夫[フジタニミチオ]
帝京大学法学部助教授。1958年、広島県に生まれる。1991年、筑波大学大学院文芸・言語研究科博士課程修了。帝京大学法学部講師を経て、1996年、現職
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感想・レビュー
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roughfractus02
7
家父長制の中、放蕩息子と厳格な父、息子が恋する遊女と強欲な遊女屋の主人という劇中人物達という大衆劇の定番に、ローマ喜劇では悪賢い奴隷が加わり、プロンプターのように振る舞う。プセウドルスは笑われる側の奴隷だが、劇中人物全体を笑いの対象に変えると、自ら主役となってしまう(「プセウドルス」)。喜劇では社会構造は不変だがその配置が換わる点を、文芸学者ミハイル・バフチンは「格下げ」と呼んで喜劇と祝祭にその機能を見たが、トラカリオとグリプスの口論を見ると、大衆の知にローマ法が根付いていることがわかる(「綱引き」)。2019/07/10
おにぎり
1
綱引き(RUDENS)目当てで読んでみたけど、想像以上にコミカルで面白かった。 登場人物、特に悪役が良くも悪くもとても人間臭くどこか憎めない人たちで、時折挟まれるメタ的な表現なども含め、もっとローマ喜劇を読んでみたい。2019/02/11
さよなら
0
綱引き(ルデンス)のみ2019/09/22