内容説明
荘重・絢爛たる合唱歌、祭典競技の勝者を讃える稀有の詩人の技と魂。抒情詩の頂点、初完訳。
目次
祝勝歌集(オリンピア祝勝歌集;ピュティア祝勝歌集;ネメア祝勝歌集;イストミア祝勝歌集)
断片選
著者等紹介
内田次信[ウチダツグノブ]
京都光華女子大学文学部教授。1952年愛知県生まれ。1979年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。1994年光華女子大学文学部講師、助教授を経て現職
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感想・レビュー
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Fumitaka
1
ネメア第六歌の頭の「人の族は一つをなし、神の族も……同じ母から」あたりは『仕事と日』にも似た部分があったと思うが(検索によると、108行あたり)、『仕事~』の方は手元にないので確認できず。ピンダロスの詩はメーデイアが自分の子供を殺してないとか、今流通している神話にない部分も入ってるのが嬉しい。「戦は経験のないものには甘美だが……」という一節は断片110。これも入ってるので私は大満足である。訳だけでなく、近世の研究史なども含めた詳細な解説を添えていただいた内田次信先生に感謝します。2019/11/26