出版社内容情報
創作読み物 小高~中学
読み終えて鳥肌が立つくらい凄い児童文学!野球小説としても傑作。主人公・巧の投げつける直球が、彼の言葉の一つひとつが、彼の感情が我々読者に痛いほど突き刺さる。思春期の少年たちの成功に熱い物語!
内容説明
「あいつ、才能ありますよ。永倉となら、バッテリー組めるから」たぶん、最高のバッテリーになる。なんの前ぶれもなく、そんな思いが胸をゆさぶった。身体の中で、なにかがはじけたほど強く、思った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかは
48
映画がよかったので。皆中学前とは思えないほど、考え方がしっかりしてるのにびっくりした。でも、多分、一番もろいのは実は巧だろうな。腕はいいけど。虚勢はって頑張って頑張って、自分を保っているように見える。だから、豪みたいなのが、側にいるといいのかもしれない。青波も素直で一生懸命。何も一番にならなくてもいい。楽しい野球が出来ればいい。続きが楽しみです。2016/10/25
(can´﹀`*)/
22
類い希なピッチャーとしての技術を持ち、真っ直ぐで頑固な巧。自信満々恐るべしだけど、そのための努力もいとすごし。途中まで高校野球のお話と思っていたけど…うっかり、中学入学前ではないですか(°Д°)孤高の人になりそうなところ、豪という懐も体もデカイ女房役に出会い、弱くて守るべきと思っていた弟・青波に刺激され(巧のプライドが許さなそうだけど)巧に変化が訪れそうな終わり方でした。巧が「野球っていうのは、ひとりじゃできん」と思える日が来るのか…シリーズ追いかけていこー♪2014/09/09
こふみ
18
思春期入口の少年の感情、とげとげに尖っているのに瑞々しい。野球と家族と友達、いろんなものにぶつかりながらそのとげとげを彼らしい形に変えていくんだよね・・と思えるお話しです。2021/04/17
ソラ
16
主人公の巧の、野球の才能があるからこその自信と強気な態度、傲慢さ。でも素直になれなかったり、余計なことを言ってしまったり、泣いてしまったり、そんな普通の人間らしい姿がいいと思いました。巧が豪や新たな仲間と出会い、家族と交流する中で、少しずつ成長していく様子がよかったです。巧のセリフの“野球って、させてもらうもんじゃなくて、するもんですよ。”が印象に残りました。勉強でも部活でも、そういう気持ちでやらなきゃいけないなと改めて思いました。2016/03/30
つきみや
13
再読。 全巻読んでから一巻を読むと巧がまだ子供だな〜wって思う。 でも、巧の野球に対しての本気は変わってないね。 豪のあたたかさがすごい。 まだ楽しくやってたのかな。 青波だけが癒やし。2020/07/01