介護の専門性とは何か

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  • サイズ A5判/ページ数 203p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876721740
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「生活」という普遍的な状態に関わる介護の立場から、ユニットケアや、痴呆を「認知症」と言い換えるような政策を鋭く批判。「環境を変えない」「人間関係を変えない」ケアの在り方を提起する。

第1章 介護の専門性とは何か
 介護の専門性とは何か
  老人介護の現在
  遅れてやってきたCS(顧客満足)
  コトバを換えたってキリがない
  「認知症」は認知されるか
  現代国語入試問題
  近代は老いと子どもへの適応力がない
  必然性のないケアは堕落する
  読んでほしい本がある
  禿げは呆けにくい
  倫理と倫理主義、技術と技術主義
  ノロウイルス騒動を巡って
第2章 入浴ケアから介護を変える
  安静看護技術からの脱却
  自立支援の入浴ケア
  介護保険の見直しは介護をやってから
第3章 市民と厚労省の誤りはつづく
  「全室個室」という画一的人間観
  個室の強制にどう対応するか
  全室個室こそ人権無視である
  小さいことはいいことではない
  ユニットケアの退廃
  “筋トレ”ブームをどう思う
  厚労省の誤りはつづく
第4章 「最後の母」としての介護職
  グループホームという幻想
  こんな医者、看護師は急性期病院へ帰れ!
  遊びリテーションは子どもだましか?
  痴呆と家族の責任を巡って
  「雑踏ケア」

医療や看護とは異なる介護の専門性とは何か?

内容説明

医療や看護とは異なる介護の専門性とは何か?「生活」という普遍的な状態に関わる介護の立場から、ユニットケアや、痴呆を「認知症」と言い換えるような政策を鋭く批判。「環境を変えない」「人間関係を変えない」ケアの在り方を提起する。

目次

第1章 介護の専門性とは何か(介護の専門性とは何か;老人介護の現在 ほか)
第2章 入浴ケアから介護を変える(安静看護技術からの脱却;自立支援の入浴ケア;介護保険の見直しは介護をやってから)
第3章 市民と厚労省の誤りはつづく(「全室個室」という画一的人間観;個室の強制にどう対応するか ほか)
第4章 「最後の母」としての介護職(グループホームという幻想;こんな医者、看護師は急性期病院へ帰れ! ほか)

著者等紹介

三好春樹[ミヨシハルキ]
1950年、広島県に生まれる。1974年より特別養護老人ホームの生活指導員となる。その後、九州リハビリテーション大学校へ入学。資格取得後、再び元の特養でPT(理学療法士)として勤務。1985年に退職し「生活とリハビリ研究所」を主宰。全国各地で「生活リハビリ講座」を開催する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Paul&bull

1
介護は下に見られるみたいだな。フィールドワーク的専門性。科学にはなりにくいけど、アートにはなるか。おもしろい切り口だな。2013/12/21

eriko

1
私の中にあった漠然とした疑問が…ちゃんと記されてた。介護職は生活の専門家であり、老いや障害があるとはいえ、病気ではない「生活」という普遍的な時間と日常的な状態に、共感的にかかわること。誰にでもできる当たり前のことを、当たり前にすることこそが専門性である。介護=アート。2013/03/13

Asuka Tada

1
三好さんの講習会行きたいなぁ。。2013/03/15

butapenn

1
結局、万人に通用する介護の手法はないのだと思う。制度化されたとたんに、ケアされる人もする人も苦しめられることになる。2012/06/15

okatake

0
介護の専門性=介護職の専門性。介護職の専門性こそ、生活に根付き、対象者の日常生活に触れ、その人生の根源にまで関わるものである。サイエンスではなくアート。個別性は「問題点」ではない。介護の社会化と言われているが、地域化、コミュニティ化なのかもしれません。人の人生を語る上でのコミュニティの大切さが今改めて浮き彫りになり、崩壊しつつあるコミュニティの再構築が叫ばれているのです。高齢化の問題は、高度経済成長期に日本人がおろそかにしたコミュニティや人間らしさを問い直し、考える良い機会になっているのではないだろうか。2016/09/01

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