新しいうつ病論―絶望の中に見える希望

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784876721498
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0036

出版社内容情報

"重症であっても回復しやすく中高年に生じやすい〈古典的なうつ病〉から,青年や子どもに生じやすく軽症だけれども慢性に続きやすい〈新しいうつ病〉。このアメリカ・イギリスで誕生した〈新しいうつ病〉とは何なのか、日本社会の変遷との関わりとともに根元的に考察し、うつ病という絶望が実は、希望への契機であることを明らかにしていく。"

はじめに 
 第1部 うつ病とは何か
序章  1987年
第1章 うつ病論の原型(1):クレペリンとフロイト
第2章 うつ病論の原型(2):テレンバッハ
第3章 日本のうつ病論
 第2部 新しいうつ病
第4章 転換期としての1980年代(1):ヒステリー論からの訣別
第5章 転換期としての1980年代(2):人格障害論からの離陸
第6章 転換期としての1980年代(3):子ども期への拡張
第7章 ブロザックネーションへの道程:希望の中の絶望
 第3部 絶望と希望
第8章 日本の現在(1)ー〈白秋〉=〈素秋〉のうつ病
第9章 日本の現在(2)ー〈青春〉=〈青陽〉のうつ病
終章  希望へ
参考文献
あとがき


日本も抗うつ剤国家(ブロザックネーション)への道をつき進むのか?
日本のうつ病をめぐる状況はいま、新自由主義の登場、軽症・慢性を特徴とする〈新しいうつ病〉概念の輸入、新たな抗うつ剤市場の開拓という波にさらされている。うつ病の歴史と現在を丹念に検証しつつ、気鋭の精神科医が打ち立てた孤高のうつ病論
(帯のコピーより)

内容説明

日本のうつ病をめぐる状況はいま、新自由主義の登場、軽症・慢性を特徴とする“新しいうつ病”概念の輸入、新たな抗うつ剤市場の開拓という波にさらされている。うつ病の歴史と現在を丹念に検証しつつ、気鋭の精神科医が打ち立てた孤高のうつ病論。

目次

第1部 うつ病とは何か(一九八七年;うつ病論の原型(クレペリンとフロイト;テレンバッハ)
日本のうつ病論)
第2部 新しいうつ病(転換点としての一九八〇年代(ヒステリー論からの訣別;人格障害論からの離陸;子ども期への拡張)
プロザックネーションへの道程:希望の中の絶望)
第3部 絶望と希望(日本の現在(白秋=素秋のうつ病;青春=青陽のうつ病)
希望へ)

著者等紹介

高岡健[タカオカケン]
1953年、徳島県に生まれる。岐阜大学医学部を卒業後、岐阜赤十字病院精神科部長などを経て、現在は岐阜大学医学部助教授。精神科医。日本児童青年精神医学会理事
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感想・レビュー

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verbab

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精神医学、心理学界と政治的経済的な絡みが面白いかもしれない。2009/11/03

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