医療と介護保険の境界―「介護保険」で適切な医療と介護は提供されるのか

医療と介護保険の境界―「介護保険」で適切な医療と介護は提供されるのか

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  • サイズ A5判/ページ数 164p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876720774
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0036

出版社内容情報

介護保険導入直前になって、制度の詰めの甘さが露呈してきた。厚生省の担当者を迎えて、医療・介護関係者との大激論を収録した本書は、市民の立場から新制度下での適切な医療と介護の姿を探る。本当に「社会的入院」は解消されるのだろうか!

第1部 介護保険始動!

第1章 介護保険施行までの課題 神田 裕二 9

介護保険施行へのスケジュール 
政省令・告示の公布スケジュール 
要介護認定などの体制づくり 
介護保険事業計画の策定 
どういう方針でサービスを提供していくのか 
施行に向けた体制づくり 

第2章 福祉が市民のものとなるために 堀田 力  
最後まで自分らしい生き方を貫くために 
声を挙げてサービスの質を上げる 
苦情処理が働く仕組み 
自分の生き方が問われる制度 

第3章 特別養護老人ホームと療養型病床群 
 石井暎禧・神田裕二・今村知明・石川 誠・池田省三
療養型病床群とは何か 
医療と福祉の連携 
三施設の一元化 
介護保険財政を圧迫する療養型病床群 
医療を根底から変える制度 
施設の一元化を目指して 
入所の実態を踏まえた介護保険施設の適用を 
永住施設は介護施設 
大切なのは介護職員の質 
療養型か否か実際には選べない患者 
プロセスとしての療養型病床群 
過度期は調整交付金で 
どのような受け皿の施設を受けなければ療養型病床群には移れない 
療養型病床群の定額性 
療養型病床群には誰が入るのか 
療養型病床群はたくさん必要なのか 
訪問看護で看護婦の業務を拡大できるか 
リハビリテーションシステムの今後 
かかりつけ医の意見の制限 
入院・入所期間に応じた報酬設定の考え方 
在宅支援事業者と訪問看護ステーション現場の意見をよく聞いて 
シンポジウムを終えて 石井暎禧


(介護保険と医療)の問題は、利害関係が錯綜することもあり、審議会などでも問題点が明確にされてこなかったし、最後までもめるだろう。
政治的取引によって、これらの問題が決着されのではなく、あるべき医療と介護の関係へと改革が進むことを願って、このシンポジウムを企画した。問題を鮮明にするため、挑発的な質問を含め、ストレートに問題を提起したつもりである。
介護保険は、まだ多くの問題点を抱えている。それは、介護保険の内部の問題というより、その周辺の製作との関わりにおいて著しい。介護保険だけによって、福祉の前進があるわけではない、各分野での問題の深化を、今後も期待したい。

介護保険に際して、医療の準備は万全か、私たちの要求はかなうのか、法令の整備は進んでいるのか。

内容説明

介護保険、医療の準備は万全か。私たちの要求はかなうのか。法令の整備は進んでいるのか。

目次

第1部 介護保険始動!(介護保険施行までの課題;福祉が市民のものとなるために;特別養護老人ホームと療養型病床群;介護と医療の関係を問う)
第2部 医療と介護保険―介護と医療の関係はどうあるべきか