目次
1 クッキングハウス誕生物語
2 母の人生・私の人生
3 この街でともに暮らしたい
4 願っていると、かなうんだね
5 素敵な人たちと出会える場
6 夢を語ろう―クラブハウスモデルに学ぶ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルーツ・リー
5
来月あたり、この本で紹介されているお店に行ってみたくて再読。 講演会も聴きに行ったのだけれど、凄い❗ クッキングハウスに関わるようになると、障害を持った人が、活躍を始める。 ステージの上に二時間三時間なんて、健康な人でも緊張するし疲れるのに、なぜかそれができてしまう。 自分もいくつか福祉施設を回ってきたけれど、ここまで登録している人が動ける施設と言うのは、いままで、無い。 著者の松浦さんも、一人で一体何人分働いているの⁉と言うようなパワフルの一言では言い表せない方。 不思議というか、物凄いレストラン。2023/01/20
ブルーツ・リー
3
最近通い始めた障害者施設のレストランの、大元のモデルになった場所を紹介した本です。代表に読んでみるといいよ、と言われて読了。 これは、すごいな。87年。まだ、精神疾患に対する理解も、行政の支援も、かなり弱い時期に、独力で障害を持った人が集まってお仕事をしたり、時間を共有したりできる場所を作った人が、自らの体験を書いてくれています。 地元の施設もそうなのだけれど、理念はあったとしても、それを実際に実行するとなると、相当大変な部分があると思われるのに、粘り強く、皆に心地よい場所を作ってくれた先駆者のお話です。2020/11/18
みどり
2
福祉を勉強していながら、このような場所があることをつい最近まで知らなかった。病気や障害に関係なく、「マイペースでいいよ」と言ってくれる場所は、今の日本にはほとんどないのではないか。もっとこういう場所を日本に作りたいものだ。松浦さんは日本の精神保健福祉を切り開いてくれたと思う。ぜひ多くの人にこの本を読んでほしい。2012/08/20
餅くま
1
試験でこの作者の本が出たことがあり、図書館で見つけて懐かしく思い手に取った。今は精神保健の制度が整っているが、当時は制度も曖昧で足りなく現場で働くワーカーの努力で支援が成り立っていた事を学ぶことができた。みんなでご飯を作って食べることが、精神障害を抱え長期入院してきた方にとって、当たり前じゃないことを改めて知ることができた。2022/05/18
ニワトリママ
0
今でこそ居場所づくりが盛んに行われているが、1987年当時は画期的なことだったと思う。著者の行動力に圧倒される。2023/01/27