内容説明
青いケシのふるさと奥ヒマラヤの植物と自然を綴る。
目次
1 カトマンズへ・そしていよいよ山へ
2 ジャイスリ・クンドと青いケシ
3 ガネッシュヒマール・道なき道を行く
4 カロセト・クンドから蛭の道へ
5 最後の高山帯、そして下山
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竜王五代の人
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副題の「調査隊、道なき道を行く」に示されるように、ネパールのガネッシュヒマール地区に植物採集隊が訪れた時の紀行である(植物記ではない)。「雨男、お花畑を行く」と中身のノリは似る。下はヒルばっかりの熱帯、少し上ると富士山以上の高さの高山帯で冷涼(でも放牧で人は住んでいる)、急峻で滝や川の流れもすごい、というスケールの大きさ。しかし数十人のシェルパを雇うという大名行列のような隊なので、塚谷先生など研究者は設営などに手を割くことなく調査に専念できるという体勢もまた非日常的でスケールが違う感がある。2022/07/17