<テキスト><br> 初めての英語プレゼンテーション - ビジネス英語の基本スキル1

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初めての英語プレゼンテーション - ビジネス英語の基本スキル1

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  • サイズ A5判
  • 商品コード 9784876156917
  • Cコード C0082

出版社内容情報

ビジネス英語の基本スキルであるプレゼンテーションの基礎から、実例を交えて、具体的な表現についての文法や語法、言葉以外のノンバーバル・コミュニケーションまでを解説しました。英語と日本語の構成法の違い、日本人が苦手とするグラフ表現なども扱っています。

日本では、昔から言葉を駆使して自分の考えを表現し、相手に理解してもらおうとする習慣は発達してきませんでした。明治以降西洋文化をさかんに吸収していたときでさえ、西洋人が重視する議論や演説の技法には興味を示さなかったのです。「以心伝心」「沈黙は金」「論より証拠」などの故事成句から「男は黙って…」というコマーシャルに至るまで、こうした表現の中には、日本人に根強く残る「寡黙」を良しとする心情が生きています。
今日の日本では、好むと好まざるとにかかわらず、いろいろな場面で外国人とコミュニケ―ションを持つ機会がふえてきました。ここでは、残念ながら日本人の持つ「寡黙への神話」は効力を発揮しません。私たちは、言葉(主に英語!)を使って、相手に言いたいことを正しく伝え、理解してもらわなければならないのです(もちろん、相手の言うことを正しく理解することも怠ることはできません)。そして、これこそが、プレゼンテーションの原義なのです。国際社会で沈黙し続けていた日本人も、これ以上黙っていることはできなくなりました。これまで言葉に対して持っていた価値観を切り替えて、「発言」しなければならなくなったのです。日本人同士でさえ、言葉を必死に必ず「自信」と「安心」が生まれてくる、ということも保証しましょう。
この本には三つの大きな特徴があります。第一に、おそらく他のどの本にもないと思われる、プレゼンテーションの実例(想定)を載せていることです(第四章)。初めから終わりまで、ひとつのプレゼンテーションのスクリプトをすべて紹介し、各部分ごとにEnglishとTechniqueの項に分けて、言葉とテクニックについてじっくり検証しています。第ニには、ただ、「役に立つ表現」を列挙するだけでなく、その表現についての文法や語法などの関連情報をつけ、解説をしている点です。そして、第三の特徴は、プレゼンテーションを、絶えずコミュニケーションという視点から捉えていることです。聞き手にとって、わかりやすく面白いプレゼンテーションとはどういうものなのか、「コミュニケ―ション」という問題を原点に戻って考えたり、異文化コミュニケーションやノンバーバル(非言語)・コミュニケーションという視点から探求を試みたりします(第一、二章)。また、英語と日本語のコミュニケーションでいつも問題になる「構成法」についても、その違いがわかるようにわかりやすく示しました(第三章)。ちなみに、第五章では、多くのいろいろな場面で外国人とコミュニケ―ションを持つ機会がふえてきました。ここでは、残念ながら日本人の持つ「寡黙への神話」は効力を発揮しません。私たちは、言葉(主に英語!)を使って、相手に言いたいことを正しく伝え、理解してもらわなければならないのです(もちろん、相手の言うことを正しく理解することも怠ることはできません)。そして、これこそが、プレゼンテーションの原義なのです。国際社会で沈黙し続けていた日本人も、これ以上黙っていることはできなくなりました。これまで言葉に対して持っていた価値観を切り替えて、「発言」しなければならなくなったのです。日本人同士でさえ、言葉を必死に駆使してコミュニケーションを図るということが苦手なのに、文化も言葉も違う人たちに積極的に語りかけねばならない―多くの日本人が困惑し、パニック状態に陥るのも無理からぬことです。
今この本を手にされた方はいろいろな事情を抱えておられると思います。上司の命令で英語のプレゼンテーションをしなければならず、「一体どうしたら…」と思案にくれている人。あるいは、英語の授業でプレゼンテーションなるものをすることになったのだけれど、アメリカ人の先生の早口の説明だけ、その表現についての文法や語法などの関連情報をつけ、解説をしている点です。そして、第三の特徴は、プレゼンテーションを、絶えずコミュニケーションという視点から捉えていることです。聞き手にとって、わかりやすく面白いプレゼンテーションとはどういうものなのか、「コミュニケ―ション」という問題を原点に戻って考えたり、異文化コミュニケーションやノンバーバル(非言語)・コミュニケーションという視点から探求を試みたりします(第一、二章)。また、英語と日本語のコミュニケーションでいつも問題になる「構成法」についても、その違いがわかるようにわかりやすく示しました(第三章)。ちなみに、第五章では、多くの日本人が苦手とする「グラフ表現」を扱いました。
最後に、この本の作成に当たり一年以上に渡って、私たちを支えてくださった皆さんに心からお礼申し上げます。田中茂範先生を始め、快く「アドバイス」の項を引き受けてくださった方々、私の愚痴の聞き役になっていつも温かく励ましてくれた山本千鶴子さん、貴重な助言や資料を提供してくれたMr.Charles PringleやMr.Steven Cervantes、また、「そのうち終わるさ…」と持ち前のアバウトな方法で応援してくれた私の夫