“異”の解釈学―熊野純彦批判

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875592273
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1010

内容説明

師廣松哲学の「体系の軋み」を見た熊野が若きヘーゲル哲学に寄港し彷徨い、ついには「父殺し」に辿り着いたことを鮮やかに描出。同時に、廣松哲学体系の破綻を浮き彫りにする黒田晩年の静謐なる論断。

目次

1 若きヘーゲル哲学への寄港と彷徨(さびしき思索;侘しき解釈;寄る辺なき彷徨)
2 哀別の一断面(「二人の廣松渉」への違和感;マルクス音痴;物象化論のドグマ化;「相待的依他起生性」の蒸発;解釈学的存在論へ;「体系の軋み」?)
3 熊野純彦「父殺し」にや
4 “異”の解釈学(“異”の乱学事始;“あはひ”への祈り;“他なるもの”の原理化)
附録 世紀末世界の思想―田辺元『歴史的現実』解説