内容説明
金融危機に揺らぐ晩期資本主義をどう分析するか。革命ロシアと恐慌への帝国主義的対応の二類型―戦時統制経済型とニューディール型に肉薄した、貴重な研究がいま甦る。
目次
1部 原料資源と植民地(ナチスドイツの植民地要求;イギリス側の見解―植民地再分割の問題;国際連盟の報告―通商障害の問題;ドイツ側の反批判―原料獲得上の具体的問題;ドイツ側の主張に伴う諸問題;統制経済と植民地問題)
2部 国家独占資本主義としてのニューディール(資本家社会的危機と国家権力の出動;総資本的組織化とその限界;インフレーション政策;体外政策;信用政策)
3部 ニューディールの信用政策―貸付資金の過充を中心として