内容説明
公共政策というものは市場制度とともに絶対に必要な条件であるにもかかわらず、それがうまくいかない条件をどう是正するかというのは、政府部門に属している公務員が持っている一つの内部的に改革しなければならない課題である。同時にそれを是正できるように住民がチェックをする、あるいはいろんなチェック組織、これは後から話しますが、そういうものによってこの政府部門というものが欠陥に陥らないようにする、そういう仕組みが同時に公共政策の中では求められていく。本書はそういう原理的なことを一応前提にしながらできるだけ現実の課題、特にこれからどうしたらいいのかという問題を中心に取り上げている。
目次
1 転換点に立つ公共政策(公共政策の理念;日本の公共政策の現実)
2 二十一世紀の公共政策を展望する(分権型福祉社会から維持可能な社会のための公共政策;イタリアの環境再生の事例;公共政策の手段と手法の改革;公共政策における主体の革新)