第3の年齢を生きる―高齢化社会・フェミニズムの先進国スウェーデンから

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第3の年齢を生きる―高齢化社会・フェミニズムの先進国スウェーデンから

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784875252214
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0011

出版社内容情報

第3の年齢とは、50から70歳ぐらいを指す。子育ても終り、経済力もあり、叡智もある人生最高の年代のはずだ。その一方で、失われゆく若さや美におののき、これまでの人生への疑問に揺らぐ女性たち。 著者自らの煩悶の分析とそこからの脱皮の哲学。スウェーデンで評判の書。

 日本の皆様へ          
 まえがき

第3の年齢……………………………………………………
  1 突然やってくる老いへのめざめ
  2 第3の年齢
  3 境目で
  4 発達するのか、老いるのか
  5 道を探し出すこと

総合的な視点から見た人生…………………………………
  1 蘇る子ども時代
  2 虚構を現実
  3 過去を解き放すこと(過去に別れを告げること)
  4 自立した個になること
  5 人生の回顧(人生を振り返る)

過酷な体の変化…………………………………………………………
  1 顔に刻まれた「汽車の線路」(顔に刻まれた年輪)
  2 肉体との戦争
  3 老いてもよいでしょうか?
  4 鏡の中に映るのは私なのか?
  5 老いる時間(年を重ねる時間)

第3の年齢における愛…………………………………………………
  1 本当の愛
  2 ともに成長するのか、ともに成長するのか
  3 日常の愛
  4 愛の芸術
  5 危険な年齢
  6 孫を授かること

叡智・智恵……………………………………………………………
  1 「死

 私は、はじめて私自身が老いを意識した日のことを今でも鮮明に思い出す。それは、夏の休暇を過ごしていたバルト海に面した小さな村での出来事だった。友人たちが、突然やってきて、泳ぎに行くことになった。私は、友人たちとのひさしぶりの再会に胸をときめかしながら、水着に着替えるために二階へと駆け上がった。
 二階の鏡に自身の裸体を映したとき、「いったい、この白髪頭の、弛んだ体をした中年女は誰なのだ?」という問いがぐるぐると頭の中をまわりはじめた。そこに立っているのは、私の母をいささか思い起こさせるしわ顔の女性であった。それまでの楽しかった気分が一瞬にして消え去ると同時に、熟年に差し掛りはじめた多くの女性が自分の姿を見て、どのような思いにさせられるのかを悟った。
 思い返せば、それが人生を変えた瞬間であった。その時から、私自身がどのような人間であるのかを、肉体面そして精神面から見つめ考え直すための自問自答を始めさせられることになった。
 自分自身の老いを悟った日は、私の残された人生を新たに見つめなおし、発見するための旅立ちの日となった。
 私たちの社会では、尊厳を保ちながら、優雅に年を重ねていくということは容易なこ

内容説明

第3の年齢、サードエイジと呼ばれる50歳からの季節は、すべてのしがらみから解放され、ありのままの自分としてもっとも輝くすばらしい時だ、と著者パトリシアは語る。ところが現実は、思春期の悩みにも似て、迫り来る夕闇に慄きつつ、揺れ動く心。巷に溢れるアンチエイジングの情報を追いかけても、置き去りにされた心はどこか空虚だ。ワインのように、年を重ねるなかで熟成され、芳醇な味のある人生への糸口は、裸の自分自身と向き合うことであると著者は諭す。心理学者である彼女の視点は、あなたの奥深くに眠る人生のもうひとつの扉を開けるヒントを与えてくれるに違いない。高齢化社会・フェミニズムの先進国スウェーデンで評判の書である。

目次

第三の年齢
総合的視点から見た人生
過酷な体の変化
第三の年齢における愛
叡智・智恵
人生は何のためにあるか?
静かな革命

著者等紹介

チューダー=サンダール,パトリシア[チューダーサンダール,パトリシア][Tudor‐Sandahl,Patricia]
1940年、英国生まれ。1964年からスウェーデン在住。心理学者であり、セラピスト。専門は発達心理学。ルンド大学、ストックホルム大学で心理学講座の講師。ストックホルムアカデミーのセラピストトレーニングの所長を経て退職。現在は執筆業、講演に勤しむ

訓覇法子[クルベノリコ]
ストックホルム大学社会福祉学部大学院研究員(Ph.D)、日本福祉大学福祉経営学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。