内容説明
数学者・秋山仁の活躍ぶりを、日本のグラフ理論の黎明期から身近に研究者として接してきた著者は忘備録として記録してきた。それがとりもなおさず、日本のグラフ理論誕生の歴史を語る貴重な資料となった。小さなサークルから出発し、国際会議の主催、国際雑誌の編集など、秋山仁はじめ多くの人々の悪戦苦闘ぶりが、生き生きと語られる。さらに著者は研究生活で気づいたさまざまな出来事、知っておけば得をする事柄などを、軽妙なタッチでエッセイとしてまとめた。とりわけ若い人たちに贈る著者の人生談義。
目次
夢仕掛け人(はじめに;出合い;ハラリー先生;夜明け ほか)
題末定(はじめに;禿げるな;雑草;老害;犯罪 ほか)
数学雑話(19才;大学院;楽しみとしての数学 ほか)