内容説明
多くの読書人を魅了した幻の全集が、いまここに甦る!第一巻は、酒と恋と争闘の嵐が吹き荒れた大正時代を中心に、破壊と創造のエネルギーに満ちあふれた19人の小説・詩・評論30作品を収録。
目次
大杉栄(奴隷根性論ほか;日本脱出記)
宮嶋資夫(坑夫)
辻潤(ですぺらより)
武林無想庵(性慾の触手)
平戸廉吉(アラベスクより;力闘より;展開より;私の未来主義と実行)
高橋新吉(ダダイスト新吉の詩より)
萩原恭次郎(死刑宣告より)
壷井繁治(頭の中の兵士;勲章;崖を登る)
岡本潤(夜から朝へより;岡本潤集より)
中野秀人(第四階級の文学;高村光太郎論)
村山知義(兵士について;何が道徳的か)
平林初之輔(唯物史観と文学;第四階級の文学)
前田河広一郎(三等船客)
葉山嘉樹(淫売婦;セメント樽の中の手紙)
岩藤雪夫(ガトフ・フセグダア)
平林たい子(施療室にて;殴る)
小林未明(君は信ずるか)
松永延造(職工と微笑)
井上良雄(文芸批評というもの;芥川龍之介と志賀直哉)