内容説明
「青春18きっぷ」を握りしめ、向かうは全国津々浦々の古書店。心をくすぐる店頭均一本をリュックに放り込んでは、次なる街へ。散策途中に思わず口ずさむのは、奮闘する新店舗への応援歌、そして消えゆく老舗へのエレジー…。古本を通した街歩きの楽しさが堪能できる漫遊随筆を集大成。「古本屋へ行くための明日がある。それだけでも、生きる勇気が湧いてくるのだ」―
目次
第1部 二〇〇六
第2部 二〇〇七
第3部 二〇〇八
第4部 二〇〇九
第5部 二〇一〇
第6部 二〇一一
第7部 二〇一二
第8部 二〇一三
第9部 二〇一四
著者等紹介
岡崎武志[オカザキタケシ]
書評家、ライター、編集者。「均一小僧」のニックネームをもつ。1957年、大阪府枚方市生まれ。立命館大学を卒業後、国語教師を七年間勤めた後、90年に東京に移住。以後、新聞・雑誌などで書評、取材記事を中心に執筆活動を続ける一方、講演会、ラジオ番組などでも活躍。書物ミニコミ誌『sumus』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
10
均一小僧の異名を持つ古本ライターの岡崎武志さんの、古本屋巡りの旅の記録です。二誌を股にかけて連載されており、現在も続行中です。最後に脚注があり、現在の消息が書いてあるのが親切です。残念ながら現在は閉店終了したもの、ネット販売に移行したもの、また御主人が逝去されたなどの情報があります。御自身の本にはサインを申し出たり、初めての本屋では、なるべく挨拶がわりに本を買って自分の息を吹きかける熱心さです。移動には青春18切符を最大限に利用したり、レンタサイクルを使用したり、流石貧乏の権威(失礼!)でもあります。2015/11/14
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
7
青春18きっぷでいろんなところに行きたいと夢が広がる一冊であった。2019/09/26
nobu23
5
ひたすらに様々な古本屋に巡る本。8年分という事で凄いボリューム。 書籍内でもすでに閉店した店は言及されているが、少し古い本なので、今はどれくらいの店が残っているのか気になる。2023/08/09
Manami
0
★★★★★ 岡崎さんの紹介する古本屋や、書籍、そしてカフェは、すごくいいものばかり。本を読みながらグーグルマップに古本屋さんの場所をピンでマークしたり、アマゾンの欲しいものリストに入れながら、読んでます。花会、楽しそうだなあ。あと、古ツアさんとビール片手に古本屋の話しかしなかったというくだりで、その様子が浮かんできて、大笑いしました。2017/05/25
hiratax
0
この本の年代は、ちょうど出版社に入ってやめて大学院に入り修了するまでだ。著者が30歳を過ぎてから上京し、小さな出版社に潜りこむもまもなく潰れてフリーランスとなり、36歳で結婚したという話を聞いて、なんだか勝手に元気づけられる。古本めぐりは私もするんだが、ほとんどブックオフ基点になってしまっている。それだけ個人の古本屋がなくなっている。実際本書内の追記でも、その後閉店、が多い。2016/03/29