内容説明
人体冷凍保存、民間宇宙ロケット、スペース・コロニー、ナノテクノロジー、「心」の転送、人工生命、太陽の分解計画、星のリサイクル、反重力生成装置、タイム・マシンなどをめぐる、世紀末の「驚くべき物語アメージング・ストーリーズ」。
目次
マニア―世紀末のマッド・サイエンティストたち
1 トルーアクス―寄せ集めロケットで宇宙へ行こう!
2 ラグランジュのふるさと―L5結社の仲間たち
3 首が飛ぶぞ―恐怖と希望のクライオニクス
4 豊富全能株式会社―ナノテクノロジーと人類の未来
5 ポスト生物人間―「心」の超文明をめざして
6 人工生命4‐Hショー―第1回AL会議
7 よりよい宇宙操縦のヒント―天然資源としての星
8 不可能という言葉は死んだ―宇宙工学とSF
9 みんな愉快にやろうじゃないか―「はるかなる縁パーティ」
エピローグ マッド・サイエンティストその後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
72
題名と内容が少し違う。楽天的科学万能主義の権化のような科学者たちの理論や主張をまとめた読み物。副題の「科学がSFを超える日」が近いかと。死体冷凍保存会社、不老不死を可能とし全ての問題を解消するナノテクノロジー、宇宙植民、民間ロケット会社、反重力装置、人工生命、ダイソン球とリングワールド、傲慢で躁病(マニア)的な主張と熱量をもった人たちに途中で辟易してきたが、SFマインドの持ち主にはたまらないだろう。途中で「ドラえもん」の世界であると理解して、軽く読むモードに変えた。ワクワク感満載なのだが、戸惑いも感じる。2017/12/08
akanishi
4
宇宙、生命、SFのような感じだが、2020年だと実現できていることもありそうだなと2020/07/03
tsuneki526
1
人体冷凍の話かと思ったらちょっと違っていました。科学を進歩させるのはアメリカ的傲慢さ満載のアィディアが出発点なのか?科学の影の部分の暗さを知った今となっては、こんなのいらね~よというのばっかり。もっともここで取り上げられる人々にとってはバラ色の夢こそ大切なのかも。なにしろ、宇宙や生物に不合理や無駄が多く存在する理由について考えていたら何もできないだろうから。2012/08/11
のちおちゃん
0
☆2012/04/10
YnariY
0
副題にもあるように、「科学がSFを超える日」というのは いつなんだろう? 1988年にディヴ・クリスウェルは 「2008年のオリンピックは宇宙でやろう」 と提案していたらしい。 その年である今年のオリンピックは北京。 まだ、30年前の科学者の発想を超えていない。 色んな科学者が登場したけど、一番興味をもったのは ボブ・トルーアクス。 この人について色々知りたいんだけど情報が少ないのが残念。 でも、ボブじゃなくって、ロバートって書いてほしかったな。 参考文献のところにTruax,R2008/06/29