出版社内容情報
宇宙創成から生命の誕生、社会文化進化に至る自己組織化のプロセスを追求、創造的システム論に結実させた。混迷する現代を再考するためのガイダンス。
■目次より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
3
散逸構造から生命、宇宙、環境、社会の捉え直しを図る本書は自己組織化を進化型システムと捉え、M・アイゲンの回路反応系を一般化して階層化しその特性を5つに分類する。1.大域的ダイナミクスでの自己淘汰・自己複製・自己創出・平衡化、2.成長特性での双曲線的・指数的・ゼロ・消滅、3.大域的反応でのハイパーサイクル・自己触媒・触媒・変換、4.変換反応サイクル内の準定常状態での自己触媒ユニット・反応物、5.触媒反応サイクル内での自己触媒ユニット・触媒・その他である。4と5が平衡に向かうとマクロ的ダイナミクスは消滅する。2017/10/08
ゲンショウ
3
雑誌で紹介されているの見て拝読。昨年話題になった、菌類が山手線を作った事に関する考察で、基本的な考え方自体は３０年以上前に考えられていた様です。なる程、人間ってのは凄いもんだ！この理論では、外的要因に拠らず、宇宙自体が組織化を繰り返し生命まで辿り着いたとしたもので、人間社会にも通底している作用が存在すると…。更に、生命形態の宇宙の継ぎに来るものは？…等々、なんか、痛快ですなぁ〜科学って！
