内容説明
ヴェトナム戦争で散布された枯れ葉剤は、沖縄でも使われていた!?米軍がひた隠す“枯れ葉剤=エージェント・オレンジの闇”をヴェトナム・アメリカ・沖縄を舞台に追うジャーナリスト、渾身の調査報道の全容!
目次
第1章 エージェント・オレンジ―半世紀の嘘
第2章 ヴェトナム戦争と沖縄
第3章 元米兵が語り始める
第4章 沖縄住民への影響
第5章 文書に残された足跡
第6章 沖縄、エージェント・オレンジ、レッド・ハット作戦
第7章 普天間飛行場―汚された沖縄の未来
第8章 決定的証拠の行方
著者等紹介
ミッチェル,ジョン[ミッチェル,ジョン] [Mitchell,Jon]
1974年ウェールズ生まれ。ジャーナリスト。明治学院大学国際平和研究所研究員。1998年に来日以降、平和運動、人権問題、軍隊による汚染問題などを取材。沖縄の枯れ葉剤報道は『ジャパン・タイムズ』『沖縄タイムス』『琉球新報』の各紙に掲載、またその取材を元に2012年に製作された琉球朝日放送の番組「枯れ葉剤を浴びた島:ベトナムと沖縄・元米軍人の証言」は、日本民間放送連盟賞テレビ報道番組優秀賞を受賞
阿部小涼[アベコスズ]
琉球大学法文学部教授。専門はカリブ海域地域研究、アメリカ研究、カルチュラル・スタディーズなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yooou
7
☆☆☆☆☆ 勇気あるそして地を這う調査に敬服いたします。そして顕わになった過去は正に戦争犯罪そのものであり、これを隠蔽し続けているアメリカ政府のやり方には戦慄を覚えます。基地が返還されたらどんな実態が明らかになるのだろうか。2014/12/24
sasha
4
エージェント・オレンジ。ヴェトナム戦争当時、アメリカ軍がヴェトナムで散布した枯れ葉剤のなかでももっとも毒性の強いもの。それが在沖米軍基地で保管されていたのみならず、使用されていた。退役兵、当時を知る沖縄の人、地元沖縄のジャーナリスト。多くの証言を積み重ね、「沖縄にエージェント・オレンジを運んだ記録はない」というアメリカ政府の嘘を見事に暴いている。これぞジャーナリスト、これぞ執念の取材だろう。著者が取材し、重い口を開いてくれた退役兵のうちの何人かが亡くなっているのが切ない。2015/02/19
Sumiyuki
3
2014年出版。エージェントオレンジ等の枯葉剤は沖縄に運ばれた。兵器としてベトナムに投下されたり、日常的な除草剤として使われた。存在したはずの枯葉剤を米国政府は否定する。賠償責任から逃れるためだ。著者は丹念に証拠を積み上げ、2013年コザ運動公園の下に埋まった枯葉剤のドラマ缶が見つかるも、米国は頑なに否定する。米軍基地は汚染されている可能性が高く、仮に返還されても日米地位協定のため日本が除染しなければならない。特に普天間基地の地下にドラム缶が廃棄されている恐れがあり、地下水脈の汚染が懸念される。2018/03/22
konaka
2
4+2014/12/14
takao
1
ふむ2020/10/18