目次
「知る権利」「報道の自由」を“圧殺”する秘密保護法制(恣意的な指定のおそれ;誰も内部告発しなくなる;「秘密」は、日本では廃棄、米国では自動解除が原則 ほか)
「情報統制」が真のねらいか―防衛省・自衛隊取材の現場から(第一次安倍政権の“積み残し”;不可解な「防衛秘密」漏えい事件;秘密保護は現行法で十分 ほか)
憲法の諸原理を否定する秘密保護法(日本国憲法の「表現の自由」は何を保障しているのか;自民党の改憲案は「表現の自由」をどのように考えているのか;これまでの国家秘密保護法制の流れ ほか)
資料編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
megumiahuru
28
「何が秘密?それは秘密です」 昨年成立した「秘密保護法」について学ぼうと思い買いました。寒い冬にますます背筋が寒くなりました。 自民党の憲法改正草案では、表現の自由の制限が「公共の福祉」(誰かを誹謗するなど)から、「公の秩序」(国家に逆らう)へと差し替えられています。この秘密保護法は、基本的には、アメリカとの軍事一体化の文脈で出てきた法律ですが、憲法改正草案とならべて置くとその怖さが倍増します。本の感想を自由に書けた平和な時代があったなあと、懐かしく思い出すということにならないように願っています。2014/01/31
tellme0112
3
突然出てきたわけではないということが分かる。日本はどこに向かおうとしているのか?2014/03/17
ぶちゃお
1
勉強になった。2014/07/28
田中峰和
0
ジョージ・オーウェルの小説に「1984年」がある。今回の秘密保護法は、1984年で描かれた監視社会につながることを危惧させる。かつて自民党が発表したにもかかわらず、広汎な世論の抵抗に遭い、国会上程にいたらなかった「国家秘密法案」。80年代の中曽根政権以来、第1次安倍政権、そして今回の第2次安倍政権と着々と監視社会の実現に近づきつつある。背後にはアメリカの支配があるが、現状の自民圧勝の政権で次々進められる反動政治はどこまで行けば、国民の批判を受けるのか。言論人がいくら叫んでも国民の耳には届かないのか。2014/02/19