出版社内容情報
"戦争と革命の世紀であった20世紀、ナチズムの犠牲者2,500万人、共産主義による犠牲者は全世界で一億人を数える。なぜナチズムが今なお断罪され、共産主義はされないのか? 民族・人種によるジェノサイドと階級・思想によるジェノサイドはどこが違うのか。ついに開けられたパンドラの箱●原著は1997年、フランス、ヨーロッパで大論争を巻き起こしたベストセラー。本書〈ソ連篇〉は、原著の中核をなす「序」と、人類初の共産主義国家「ソ連」の誕生から崩壊までを、暴力、抑圧、テロルを軸に豊富な資料で克明に描いた「第一部」からの翻訳"
序 共産主義の犯罪 ステファヌ・クルトワ
第1部 人民に敵対する国家 ニコラ・ヴェルト
―ソ連における暴力、抑圧、テロル―
第1章 十月革命のパラドックスと食い違い
第2章 「プロレタリア独裁の武装せる腕」
第3章 赤色テロル
第4章 「醜悪な戦争」
第5章 タンボフから大飢饉へ
第6章 息継ぎから「大転換」へ
第7章 強制的集団化とクラーク撲滅
第8章 大飢饉
第9章 「社会的異分子」と抑圧のサイクル
第10章 大テロル(1936―1938)
第11章 収容所帝国
第12章 勝利の陰に
第13章 グラーグの最盛期と危機
第14章 最後の陰謀
第15章 スターリン主義からの脱却
結びに代えて
用語・訳語解説/注/著者紹介/訳者解題
略年表(1917~1975)/人名索引
『歴史諸君!』(臨時増刊:文藝春秋社)誌上で〈『共産主義黒書』はこう読め〉として特集記事組まれる。
朝日新聞・東京新聞・日本経済新聞・公明新聞・図書新聞・月刊「論座」ほか多くの論評で話題になっています。
インターネット上で「共産主義黒書」で検索してみてください。フランスで30万部、全世界で100万部に達する、今話題の書。一般・学生・研究者必読書。
内容説明
人類初めての共産主義国家「ソ連」の誕生から崩壊までを、暴力、抑圧、テロルを軸に豊富な資料で克明に描いた“ソ連篇”。戦争と革命の世紀であった20世紀、ナチズムの犠牲者2500万人に対し、共産主義による犠牲者はソ連で約2000万人、中国で6500万人、全世界では合わせて1億人を数える。民族・人種によるジェノサイドと階級・思想によるジェノサイドはどこが違うのか?ついに開けられたパンドラの箱。
目次
序 共産主義の犯罪
第1部 人民に敵対する国家―ソ連における暴力、抑圧、テロル(十月革命のパラドックスと食い違い;「プロレタリア独裁の武装せる腕」;赤色テロル;「醜悪な戦争」;タンボフから大飢饉へ;息継ぎから「大転換」へ;強制的集団化とクラーク撲滅;大飢饉;「社会的異分子」と抑圧のサイクル;大テロル(一九三六-一九三八)
収容所帝国
勝利の陰に
グラーグの最盛期と危機
最後の陰謀
スターリン主義からの脱却)
著者等紹介
外川継男[トガワツグオ]
1934年東京生まれ。上智大学外国語学部教授。専攻、ロシア史
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