内容説明
川辺を散歩し、草花を愛で、カモメと遊び、家族がいて、友人がいる―坦々とした日常の細部に輝く小さな“詩”を求めつづけた飄逸な精神。そして、それらを侵すものとの闘い。『草の根通信』と「朝日新聞」連載好評エッセイを集録。
目次
1 草の根のあかり1―『草の根通信』一九八八‐八九年(杏子の“しんぶん”;病床日記;鼻の頭を… ほか)
2 草の根のあかり2―『草の根通信』二〇〇二‐〇三年(弱気ではないつもりだが…;年のことは忘れたい;奏の河口デビューの日に ほか)
3 ちょっと深呼吸(わがまち―二人と五匹の散歩道;食卓―「父の応接台」の上で;友―おおざっぱな男の忠告 ほか)
著者等紹介
松下竜一[マツシタリュウイチ]
1937年2月15日、中津市に生まれる。1956年3月、中津北高卒業。豆腐屋を継ぐ。1970年7月9日、豆腐屋をやめ、作家宣言。1972年7月、中津の自然を守る会発足。1973年3月、環境権訴訟をすすめる会結成。1982年1月、環境権訴訟をすすめる会解散。6月、『ルイズ―父に貰いし名は』で講談社ノンフィクション賞受賞。2004年6月17日、死去。67歳。この間、市民運動活動を続ける。機関誌『草の根通信』は380号まで続いた
新木安利[アラキヤストシ]
1949年、福岡県椎田町(現・築上町)生まれ。北九州大学文学部英文科卒業。現在、築上町図書館勤務。75年から『草の根通信』の発送手伝い
梶原得三郎[カジワラトクサブロウ]
1937年、大分県本耶馬渓町(現・中津市)生まれ。大分県立中津南高等学校卒業。住友金属小倉工場勤務。73年、環境権訴訟をすすめる会結成。豊前環境権訴訟原告。74年、豊前火力建設阻止行動で豊前海戦裁判被告。75年からさかな屋となり、92年、東九州女子短期大学学生寮の管理人となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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