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現代建築家コンセプト・シリーズ
乾久美子 そっと建築をおいてみると

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784872751512
  • NDC分類 520.87
  • Cコード C0352

目次

神経質でない場所―片岡台幼稚園の改装
人と建築がデリケートに関係する―御殿場のアウトレットブティック・ヨーガンレール丸の内・ヨーガンレール心斎橋
「聴く」というような処方箋―Louis Vuiton Taipei Building
解像度の問題、建築の表情―Dior Ginza
そこにある風景を肯定する方法―新八代駅前のモニュメント
アートのための場の「自然」さ―アートセンターのコンペティション案
意味が反転、その連続―地下鉄駅のコンペティション案
計画のコントロールの中途半端―アパートメント1
実感としての一様、林―ハウスK
関係の重層性、家族、空間―ハウスT〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TAKAMI

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乾久美子のコンセプトシリーズ本。解説で藤村龍至も述べているけれど、本書は「設計趣旨」が書かれているわけではない。各々のプロジェクトにまつわる施主や敷地や生活スタイルの空気感をあぶりだすような文章が続く。そして乾の述べる「なにかを表現しようとしているわけではなくて、建築に表情を与えようとしている」という言葉の感覚を少し掴むことができる。なんというか、空間に対して正直で誠実な姿勢を感じられて、今まで自分が設計演習なんかで述べている偉そうな言葉が非常に暴力的だと感じられて、反省しました。はい。2016/10/09

どぅまち

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建築を「作る」でなく、「おく」が示唆することとは。あちらを立てればこちらが立たずというのは建築でもよくある話で、そういう意味では世界は調和できないのかもしれない。しかしそこで思考停止するのでなく、一種の仮説を「投げ込む」ことで、周囲を間接的に変えていける存在としての建築というあり方が見えてくる。建築が周囲を圧する時代は終わったといわれて久しいが、だからこそ建築のあり方は深く議論されてしかるべきだと強く感じた。2015/12/31

Kuliyama

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いろいろな建築の考え方が面白かったです。読みやすい文章です。2014/06/05

gurugurupa

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乾さん独特の魅力あるリズムや言葉によって、設計の際に考えていたことや建ってみてわかったことが語られる。そっと建築をおいてみる、という方法?は熟慮されたうえで選ばれているが、とても知的なアプローチであり、筆者の建築が好きだということと、それへの真摯な姿勢が伺えるものであるように感じられた。

maharasa

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読み終わっての印象は、乾さんは建築をグラデーションで作っていくかのような印象を得た。敷地と明確に切り離すのではなく、建物をグラデーションの中にうまくはめ込める事が出来る、そんな敏感な感覚の持ち主であることがうかがえる。2009/04/16

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