市民学の挑戦―支えあう市民の公共空間を求めて

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  • サイズ A5判/ページ数 346p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784872622249
  • NDC分類 362.06
  • Cコード C1036

内容説明

抜け殻になりつつある公共空間を甦らせる市民像とは何か。グローバル化とネオリベラリズムが跋扈する今、「社会なるもの」の解体に抗い、自立した個人以外は排除してしまうのではなく、弱さを互いに支えあい、属性の違いを超えて共に生活を形作っていく共同存在としての、市民の新たな可能性を模索する。

目次

市民学への招待
第1部 市民学へいたる道程―市民概念の検討から市民科学の実践へ(市民社会、シティズンシップ、公共空間;「市民社会論のルネサンス」と多層的市民―「市民」概念の歴史的歩みをふまえて;戦後日本社会における「市民」概念の位置―社会運動史の視座から;批判的地域主義から考える“市民”のアクチュアリティ;市民科学の実践としての民衆疫学の可能性)
第2部 多文化社会におけるシティズンシップの可能性と課題(社会の国際化と市民であることの意味―開かれたシティズンシップへ;市民が育てる学習・文化の「公共空間」―アクティブ・シティズンシップと社会教育の可能性;市民活動を書く―豊田市の外国人医療支援グループ;「協働」の可能性;公共的に介護されるのは「労働する市民」だけか?―福祉国家の宗教的起源)
第3部 支えあう市民学の提唱―新しい公共空間の創造に向けて(構造から呼ばれるとき;ボランティア市民―他者との関わりが自分をかえる;スポーツボランティアのジレンマ―スポーツボランティアの経験から;障害当事者運動とシティズンシップ―授産工賃への所得税課税問題から)

著者等紹介

松田昇[マツダノボル]
中京大学現代社会学部教授

小木曽洋司[オギソヨウシ]
中京大学現代社会学部准教授

西山哲郎[ニシヤマテツオ]
中京大学現代社会学部准教授

成元哲[ソンウォンチョル]
中京大学現代社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

16
「市民」とは何か、「市民社会」とは何か、「シティズンシップ」とは何かを研究した本です。新自由主義が蔓延る中で、本当の自立・自律した個人とは何かを考えることのできる本だと思います。また、「市民」概念から公共性を考えることのできる本でもあります。この本では、第一部「市民学にいたる道程」、第二部「多文化社会におけるシティズンシップの可能性と課題」、第三部「支えあう市民学の提唱」で構成されています。少々難しいところもありましたが、勉強になりました。2015/01/04

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