内容説明
本書では、タイ東北部で地域開発に関わる僧侶を事例に、宗教と社会貢献、宗教と社会開発の関係を考察する。
目次
１ 研究の視点（宗教と社会貢献；宗教と社会開発）
２ 東南アジア・タイにおける社会変動と文化（東南アジアの地域社会変動；タイの開発と宗教；南タイにおける暴力の問題）
３ 上座仏教による地域開発（調査の視角と方法；東北タイの開発僧；寺院と地域社会；僧侶の社会活動に関わる三調査比較）
著者等紹介
櫻井義秀［サクライヨシヒデ］
１９６１年生まれ（山形県）。１９８７年３月北海道大学大学院文学研究科行動科学専攻博士後期課程中途退学。１９８７年４月北星学園女子短期大学専任講師。１９９２年４月北海道大学文学部専任講師。２００４年４月北海道大学大学院文学研究科教授、博士（文学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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特に大震災以降、日本の宗教者、社会活動家、あるいは若者といった人々の発言には、いわゆるタイの「開発僧」からインスピレーションを得ているのではないかと思われるような内容が増えているように思う。理念的に傾いてしまうきらいのあるこのタームを、きちんと知りたいと考えている向きには最適な一冊。専門家だけでなく、門外漢にも楽しめる学術書だと思いました。ユーモアも情熱もある文体でした。2013/06/04
