出版社内容情報
顕著でユニークな成果を上げている関西の3つの学校現場を詳細に報告し、どのような考え方や活動が成果に結びつくかの具体例を提示、さらに、「力のある学校」論を様々な角度から理論的に分析する。いま、教育と学校の希望を熱く語る。
内容説明
教育格差が深まるなか、「効果のある学校」を研究してきた著者たちが、X県の学校の実地調査にもとづき、「すべての子どもたちをエンパワーする学校」(力のある学校)の可能性を探究する。
目次
「効果のある学校」研究の日本的展開
1 分析編(学校の力―「効果のある学校」の量的分析;「効果のある学校」に学ぶ子どもたち ほか)
2 事例編(「つながり」を力に―D小学校;システマティックな学校づくり―Y中学校 ほか)
3 理論編(相互に高めあう協働的な教師文化の構築―「力のある学校」研究を踏まえて;生活と学びを共有する子ども集団づくり ほか)
4 展開編(学校効果の新たな分析手法の確立に向けて;「力のある学校」におけるインクルージョン ほか)
著者等紹介
志水宏吉[シミズコウキチ]
1959年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門分野は教育社会学・学校臨床学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あべし
2
学校でその活動に取り組む意図はなんなのか。どうしてその活動が大切なのか。教師は言葉による明確な説明ができるのか。 宿題をやる意味。手を挙げる意味。当番活動をする意味。学習をやる意味。時間を守る意味。一つ一つの活動の意味が、言語によって共有されているか。 共有されており、子どもたちが納得して生活している集団の中では、学力差は生まれにくい。「効果のある学校」とは、そのような学校である印象を、この本から学んだ。 教師の教育観に一本の芯があること。それを支える学校教育の土台があること。これが子どもを救う。2024/04/13
Tsuneyuki Hiroi
0
力のある学校とは何かを学ぶために読んだ本。児童生徒が活き活きとしつつ、学力向上がはかれるのであればこんなに良いことはない。繰り返し読む本になるでしょう。、2014/12/25