拝啓 藤沢周平様

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  • サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784872579826
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0096

出版社内容情報



佐高信[サタカマコト]
著・文・その他

田中優子[タナカユウコ]
著・文・その他

内容説明

藤沢氏と同郷・同経歴の評論家といまなお江戸を生きる粋人学者の絶妙コンビが、縦横に読み解く。

目次

第1章 藤沢文学を生んだ風土(故郷はつらいもの;こだわり続けた庄内)
第2章 藤沢文学と品格(藤沢周平的価値観;長男と“厄介叔父”)
第3章 藤沢作品の主人公たち(寒梅忌によせて;主人公たちの生き方)
第4章 “土”を見続けた時代小説家(江戸時代の荘内;なぜ時代小説を選んだのか)
第5章 今夜は読み明かそう(藤沢周平の濁のエネルギー;感情を抑えても溢れ出る魅力 ほか)

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、郷里の高校教諭、月刊経済誌「現代ビジョン」の編集長を経て、82年に評論家として独立。日本の企業社会をはじめ、経済、政治への鋭い批評活動を展開している。TBS「サンデーモーニング」のコメンテーターなどテレビ番組にも出演。現在、「週刊金曜日」発行人

田中優子[タナカユウコ]
1952年神奈川県横浜市生まれ。法政大学大学院博士課程修了。同大学社会学部教授(近世文学)。江戸文化研究の第一人者でもある。2005年度紫綬褒章受章。現在、TBS「サンデーモーニング」のコメンテーターとしても活躍中。著書に『江戸の想像力』(筑摩書房・1986年度芸術選奨文部大臣新人賞)、『江戸百夢』(朝日新聞出版局・2000年度芸術選奨文部科学大臣賞、2001年度サントリー学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひかりパパ

8
寒梅忌が近づいて来たので再読する。やっぱり藤沢周平の小説はいい。2016/01/20

ひかりパパ

3
田中優子の「藤沢周平的価値観」という文章を再読。藤沢作品では、成長、進歩という言葉はない。「人は変化し、成熟するけれども、何かの目標や方向に向かって成長や進歩を遂げるわけではない。そういう価値観で生きてもいない。成長や進歩というのは近代の概念であって、江戸時代の人々の感覚にはありませんから、そのあたりも作者はきちんとわかて人物を描いているんだな、と感心させられます。」 一方司馬遼太郎の作品では、夢や志を持って努力し、成長しなければならないという近代的な価値観に基づいている。ここが大きな違い。2013/02/11

上高野

2
若い頃、司馬遼太郎を随分と読んだ時期もあった。が、今では山本周五郎や藤沢周平に心ひかれ、読み返すことが多い。司馬さんは「この国(のかたち)」「日本(人)」が念頭にあったが、後者のお二人には人や人生の「いたみ」への深い洞察と共感があったように思う。その「苦悩」の差異が読者層(含む年齢)の違いにも現れているのではないかとも感じる。自分はどちらに共感する人間なのか、それを言葉と視点からも再認識できる対談集。2009/02/07

ひかりパパ

1
僕の偏見かもしれないが司馬遼太郎を愛読している人より、藤沢周平を愛読している人を信用する。2008/08/13

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