出版社内容情報
シェイクスピア［シェイクスピア］
著・文・その他
内容説明
高齢の王・リアは、三人の娘に富と権力を分配し、引退する決意を固めるが、素直な末娘コーデリアの言葉を誤解し、勘当してしまう。怒り狂うリアは言葉巧みなふたりの姉にすべての財産を譲り、コーデリアをかばう忠臣ケントを追放…そして悲劇が始まる。シェイクスピア四大悲劇の中で、もっとも壮大重厚と評価される傑作戯曲を漫画化。
著者等紹介
シェイクスピア［シェイクスピア］
１５６４～１６１６。イギリス出身。ルネサンス演劇の代表的作家。卓越した心理描写により、文学史上もっとも優れた作家のひとりに数えられている。執筆だけでなく、劇団・劇場の経営参画、俳優業もこなし、経済的な成功も得る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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アキ
38
リア王はブリテン国を３人の娘のうち長女ゴネリルと次女リーガンにのみ与え、最愛のコーデリアには一切分与せず国外追放した。彼女はフランス王と婚姻する。ところが姉２人は家臣グロスターの庶子エドマンドの陰謀もあり王を追放してしまう。エドマンドは姉２人と懇ろとなり富と権力を手に入れる。コーデリアはフランス軍と共に上陸し父と再会するが、ブリテン軍との戦いに破れ王と共に捕らえられる。兄エドガーはエドマンドとの決闘を征するが姉２人も毒殺と自死コーデリアも殺害され王も生き絶えてしまう。シェークスピア４大悲劇のひとつ。 2019/04/27
おくてつ
18
まんがで読破を読破するシリーズ。 何気にこれが人生初のシェイクスピア。 兄弟の争いは醜い。 権力者に忖度して、言うべきことを言わないのは真の側近ではない。 教訓は多い。 それにしても、こんなに悲惨な話なのに、どん底の先には希望が待っているっていう最後のメッセージはスゴイな。2017/11/01
そのじつ
15
娘が学校の校外学習でお芝居を見て「なんだかよく分からなかった」と言っていたのでこの本を買ってみた。みたがコレを読んでもやっぱり腑に落ちない感じになったらしい。なぜ良いおこないをしているコーデリアが死んでしまうのか。和解した親子が不幸に陥るのか。それどころか悪人たちまでも皆死んでしまうのか。シェイクスピアのお芝居は庶民のひとびとが見ていた、そして評判になり貴族たちまでも見にくるようになったと何かで読んだ。つまりこの話は観客から隔たった世界を描いたもので、ギリシャ神話の神々の物語を見ているような感じなのかも。2018/06/03
Ray
12
やっぱいきなり原作だと難しそうだなと思っていた作品。「どん底は笑いの始まり そしてその先にあるのが希望だ」2014/01/09
れい
11
【図書館】人間のドロドロ劇。一筋の光はあるものの。どろどろしたものを直視しすぎると、人間嫌いになりそう。キレイなものを選別して、ドロドロに目をつぶり、生きていく方が幸せか、はたまた、ドロドロに目を背けずに、物事を真実の眼で見抜くのが正しい道か、誰にも分からない。2016/11/10
