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まんがで読破
破戒

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  • サイズ 文庫判/ページ数 188p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784872578126
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0193

出版社内容情報



島崎藤村[シマザキトウソン]
著・文・その他

内容説明

封建的身分差別が残る明治時代。青年教師・瀬川丑松は父の戒めを守り、素性を隠し暮らしていたが、同じく被差別部落出身の解放運動家・猪子蓮太郎の生き方に感化されてゆく。ある日、丑松の素性を疑う人物が現れ、生活は一変する…。「差別」という人間に根ざす社会悪を描き、漱石からも激賞を受けた自然主義文学の傑作を漫画化。

著者等紹介

島崎藤村[シマザキトウソン]
1872~1943。詩人、小説家。詩集「若菜集」等を発表後、小説家へ転身。教職を辞し、執筆、出版された長編「破戒」は漱石らの激賞を受け、自然主義文学の旗手として注目された。日本ペンクラブ初代会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

378
被差別民の話を書いた1冊。この後全国水平社が出来て差別に立ち向かう流れが出来たんだろうなと思った。明治時代にこんな差別があったのかと勉強になった。2017/02/08

徒花

265
KUにて。原典を読んだことはないが、思ってたよりもいい話でハッピーエンドだったのが意外だった。そして明治時代の被差別身分についての話だったのね。物語の筋としては比較的単純だが、だからこそ訴求力がある。おもしろかった。2016/09/04

北杜夫そっくりおじさん・寺

37
ご存知『まんがで読破』シリーズ・島崎藤村『破戒』の一巻。うーむ…差別を扱っているというのもあるが、これは近いうちに原作を読もう。もしくは市川雷蔵主演の映画を見よう。そのくらい気になる内容だ。この描き方は明治39年の限界なのか?それとも島崎藤村の限界なのか?。この漫画のラストはハッピーエンドっぽくしてあるが、原作もこうなのだろうか?。読んでいて腹も立つし悲しくもなるし、とにかくざわざわさせる。差別小説と言う人もいながら今なお残っているだけの魅力が確かにあるのだ。漱石はきっとそこを評価したはず。2014/10/27

ルート

26
タイトルは戒律を破るって意味かな。差別のお話。人の弱さゆえ、何か批判の対象をもって、優位に立ちたいんだろうなぁ。違いを知るだけなら区別なんだろうけど、そこに優劣が生まれると差別になるのかな。例えば不登校において考えてみると、生まれながらにして不登校の人はいない。関係性の中で、誰しも不登校になりうる。不登校の過去があっても、未来が曇ることはない。むしろその経験をバネにしている人を、多く見てきたつもりだ。そしてそんな支援をしていきたい。みんな違って、みんないい。2018/09/12

小木ハム

24
読破シリーズ16冊目。被差別部落のお話。明治時代、部落出身であることを隠し『フツウの人』として学校に勤務する主人公。弱い立場の者にも分け隔てなく接する人格者として模範教員の評価を得る。亡き育ての父からは親心として『決して言うな』と釘を刺されていたが。。参観日の告白シーンと生徒達がお別れにくるところは胸に来るものがある。穢れなきは子供、穢れ多きは大人のほうだ。昔に比べ人権意識が高まっているとはいえ、部落差別は今尚残っている根深い問題です。穢多(えた)=日本版カースト制度。風化するまであと何年掛かるだろうか。2019/10/10

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