暴走するインターネット―ネット社会に何が起きているか

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872573022
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0095

出版社内容情報



鈴木謙介[スズキケンスケ]
著・文・その他

内容説明

“出会い系”から“2ちゃんねる”まで26歳の気鋭社会学者が過激化するインターネットの現在を読み解く。

目次

1 NETWORK―暴走するネットワーク(911テロと「2ちゃんねる」がつながったとき、なぜ「祭り」が起こったか?;インターネットと軍事技術との「親密な関係」は何を生んだか?;Webビジネスは人を「ミー・ファースト」にするのか?)
2 DOMAIN―錯綜するドメイン(「出会い系メディア」はなぜ私たちを惹きつけるのか?;オンラインショッピングは危険なのか?;オンラインゲームの廃人たちは「人間嫌い」か?;ネットの中で「自分自身という領域」は守れるか?)
3 COMMUNITY―誕生するコミュニティ(なぜネットコミュニティで「荒らし」は放置されるのか?;インターネットに新しいコミュニティは生まれるのか?;インターネットは私たちを幸せにするのか?)
出口、あるいはどこかへの入口

著者等紹介

鈴木謙介[スズキケンスケ]
1976年福岡県生まれ。東京都立大学大学院博士課程在学中。専攻は理論社会学。社会学者・宮台真司のオフィシャルウェブサイト「MIYADAI.com」の管理人“charlie”としてネットの中ではよく知られた存在。同サイトの運営にあたりながら、自身もネットや雑誌などに多数の原稿を執筆している。ネットカルチャーと社会学理論を自在に往還しつつ、「人と人との関係」によって生じる様々な社会現象を分析する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もっち

4
いままで読まなくて損してた。とても良い本です。ネット公共圏の議論がまだ生きていた頃、ネットに未来が見出せた頃の議論。また、社会システム理論の簡単な教科書としても2016/04/19

マッピー

3
実はこれ、12年前に出版された本である。 こういう本は出版されたらすぐに読まないと、どんどん情報が古くなってしまう。 けれど、私は今読んでよかった。 12年前にこの本を読んでも、全然理解できなかったと思う。 今読んでも、100%理解できるかと言われると、もちろんできないけど。 一部は、インターネットの成り立ち。社会的な意味のインターネットについて書かれている。 二部は具体的に、出会い系サイトとオンラインショッピングを中心に。 三部がこの本の本筋であろう、インターネットとコミュニティについて。 2014/11/10

龍三平(ヨン・サンピョン)

1
コンピュータ、インターネットの成り立ちなど知識面で得るものが多い本だった。ただ2章以降は考察の手がかりは示してくれているが結論とはあまりにも遠いところで議論が終了されている印象を受け自分的には納得できる考えが得られなかったのでまた知識をつけてから再読したい。2016/05/07

keepfine

1
後知恵的に批判するのもアレだけど。インターネットというアーキテクチャそのものだけでなく、それを介した「意味」や「コミュニケーション」の様式に着目・・・ってそんなの90年代に村井純が指摘しているような。あれこれ引用しまくって継ぎ接ぎした感じの本。ギデンズの再帰的近代とか引用する必要があるのだろうか・・・2015/06/29

t-1484

1
今や関西学院大学社会学部准教授となった鈴木謙介の実質デビュー作。最近の書籍と比べると学問を徹底的にやっていた頃の書籍という印象が強く、社会学という武器を活用してインターネット分析を行っているので、社会学を理解していないと厳しいかも。個人的には第7章で論じられているネット上で変容していく「自分自身という領域」の部分が非常に面白いとカンジタと共に、このへんの議論はSNSなどが本格的に流行していく2011年にも引用、言及されるべき議論だと思った。2010/12/26

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