出版社内容情報
「富士の樹海だってバナナがなっていれば生き延びていける」と豪語できる逞しさ。自分の家まで送ってくれた男はもれなく部屋に上げてしまう律儀さ(?)。家で待つ愛する人に「いっそのこといなくなっていてくれないか」と思ってしまう残酷さ。現世ではどうあがいても「依存女」になれない女性たちの複雑で奇怪で、だからこそ愛すべき生き方を語りつくした、直木賞作家・角田光代の初の対談集。お相手は魚喃キリコ、栗田有起、石田千、長島有里枝の方々。角田光代のランチ写真日記、女同士で行きたい居酒屋情報も収録。
まえがき
第1章 魚喃キリコ
うちらのモロさとか弱さを感じることのできない男のなんとバカげたことよ
第2章 栗田有起
「私は自分を恋愛でいっぱいにしたいんだわ」というのがわかっちゃうとダメなんです
コラム 「中央線」ランチ写真日記
第3章 石田千
刑事じゃないけど、吐いたら、楽になるんですよ
第4章 長島有里枝
結婚なんか、中学の先生が朝練に出なきゃダメだっていう理由ぐらい大したことでもない
あとがき
彼女たちは面白い。20代ほど肩に力が入っておらず、けれど脱力しきってもいない、かつての恋愛の馬鹿な感じを笑えるが、けれど悟りきったわけではなくて、ときどきなんとなくあがく。(中略)世間でなにが流行っていようが、いまいが、我関せずというひとばかり。それで私は思ったのだ。このひとたち、学校にいるとき、空ばかりにていただろうなあ、と。(あとがきより)
内容説明
魚喃キリコ、栗田有起、石田千、長島有里枝と飲んで語った初の対談集。角田光代のランチ写真日記、女同士で行きたい居酒屋情報も収録。
目次
第1章 魚喃キリコ
第2章 栗田有起
第3章 石田千
第4章 長島有里枝
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
作家。1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』で直木賞を受賞
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感想・レビュー
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やすらぎ
nico🐬波待ち中
ぶんこ
りつこ
緋莢