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内容説明
改心した元スター霊能者が、自らの過去を懺悔し、心霊業界の暗部を洗いざらいぶちまけた内部告発の書。世界各国をカバーし、客=カモの情報を交換しあう心霊マフィア・ネットワークの存在を明かすとともに、霊能者が使うトリック、客についての情報を探るための盗聴工作、儀式と称して女性客をレイプする霊能者たちの極道ぶりまで、破廉恥きわまりない業界の実態を克明に描く。
目次
1 奇跡?
2 私はなぜ霊媒になったのか
3 キャンプ・チェスターフィールド
4 金まみれの生活
5 交霊会のトリック教えます
6 イカサマ霊媒小史
7 交霊室でのセックス
8 訣別
9 サイキック・マフィア
著者等紹介
皆神龍太郎[ミナカミリュウタロウ]
擬似科学ウオッチャー。と学会運営委員。超常現象に関するデータについて、懐疑的にチェックする組織・JAPAN(Japan Anti-Pseudoscience Activities Network)=通称・超常ウォッチャーズ代表。超常現象に誰よりも深い愛着を持っていると自負しているが、調べても調べても証拠となるデータに何一つめぐりあえないので、その実在はまったく信じていない
村上和久[ムラカミカズヒサ]
1962年札幌生まれ。英米文学翻訳者。主な訳書に「交戦空域」「SAS特殊任務」「猫の手」「鼠たちの戦争」など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
10
すぐれた霊能力者として教会をひらき、多くの人々の望みにしたがって、死んだ人々の霊を呼び、無くした品物を取り戻し、不思議なお告げを口にすることにより大金持ちとなった著者。けれど、それらすべてがイカサマだったことと、その手口を暴露した内容。その中身自体はあるていど予想がつくものなのだけど、なによりもすべてを暴露されてもなおかつ「信じたい」人々の心の動きが衝撃的で興味深いものだった。その心のメカニズムはどんな分野でも存在するものだと思うと、余計に。2015/04/25
yuki
3
十数年間インチキ霊媒師として“活躍”した著者の体験談。イカサマの手口が色々と暴露されているけど、仕掛け自体は単純というか力技というか、時代を考えても洗練されていないように感じてあまり面白くはなかった。この手のテクニックを解説した本やホームページはたくさんあるし。それよりも、霊媒村に集まる人たちの話の方が興味深い。特にイカサマを暴かれてもなお“騙されていたことを認めようとしない”人たちが抱える問題は、今の日本にも通じるものがあると思う。2015/03/29
roxy001960
2
こういう話って、どこの国にもあるんですね。具体的なトリックの手口が説明されていて、おもしろかった。特に、同業者の間で情報が共有されているという部分は、なるほど、そうだったのか、と感心(?)しました。超自然的なものを信じる信じないは個人の自由とはいえ、だまされる人のなんと多いことか…。2012/01/05
haniwa
2
一度、深く騙されてしまった人は、たとえ真実を見せられても、騙され続けることを選択する。面白かった。2011/07/25
むっちょむ
1
スピリチュアルな世界は大好き♪ でもこの本見るとなんでもかんでも信じちゃぁあかんよなぁと思う。なんでも盲目的に信じちゃったり、他人に(ここでいう霊媒師とか)に依存し切っちゃう事が一番の問題なんだろうなぁ。 この作者もインチキ霊媒師家業ですごくもうけただろうに、お金では幸せになれなかった。 大槻教授のように不思議な出来事を全部否定しちゃうのは生きててつまらないと思うけど、かたや、そういう心理や、人の弱みにつけ込んでお金儲けしている人もたくさんいることをしっかり覚えておかないといけないと思った2014/01/22