内容説明
なぜ少女は双子の兄弟を愛したのか?本当の“私”を探し求めるあなたのための、純愛サイコ・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おか
40
痛い 痛い 痛い、、、ずーっと心が痛みを訴え続ける。悲しいでは無い、針で刺す様な痛み。かと言って この物語が嫌いなわけでは無い。若者三人の心のあり方が 余りに懸命に 自分や相手を見つめているから、、、若いって良いなぁとつくづく思う。誰もが 自分自身の全てが好きなわけでは無いとは思う。でも 清濁全て含めて自分なんだよね。自分を好きになるって事 本当に大事だし 大切にしなくては、、、『母親に片思い』そして『片嫌われ』重松さんて こんな事を描けるなんて凄いと思う。2017/05/31
マッピー
12
これはまた、どうしたことでしょう。全然面白くありませんでした。生まれたときから病弱で、生後すぐに体中の血液を入れ替えたあずさは、「こんな弱くていじけた私はホンモノの私じゃない。」と思う。それは、いい。でも。だからって。双子の片割れ(いじけている方)にニセモノの私、嫌いな私の記憶を押し付けて、全てを受け渡したあかつきには、空いたスペースに本物の私を入れるって、何言ってるの?一番嫌いなパターンの小説だった。病気を錦の御旗にして甘ったれるな。!2020/11/06
メルル
10
ニセモノの私は私が嫌いな私。ホンモノの私は私が好きな私。病気がこの子を捻くれ者にしてしまったのか。本当は素直になりたいと願っているのに。自分の理想像みたいなものって誰にでもあるのでは。ここに登場する双子ややんちゃしてる吉野だってあると思う。吉野はやんちゃしているのがニセモノなのかな。ホンモノはいいやつみたい。双子があそこまで熱心に協力するのはよくわからない。あの出会いから始まって、あの感じになるのだろうか。もうちょっといろいろあってもよかった気がするけど。2014/11/26
:-)
2
家で読めばよかった。うまく文にできる気がしないので感想は省略2018/05/18
nyoppi
2
嫌いな自分を取り除いて本当の素敵な自分になりたくて、双子の家庭教師の一人に嫌いな自分を託すけれど、取り除いた自分もやっぱり本当の自分だった。どんなひとにもきっと自分の嫌いなところはあって、なくなればいいのにって思うことはあるけれど、それも自分の一部だって認められたら、きっともっと輝けると思う。2015/10/13