内容説明
薬害ヤコブ病東京訴訟原告団、同弁護団、東京支える会の三者は、このたたかいを後世に語り継ごうと決意しました。市井の人たちが突然薬害に侵され、やがて裁判に立ち上がり、そのたたかいを通じていかに社会の不正義を知ることになるか、そして、国や企業とたたかうことなど思いも及ばなかった人たちの苦難と勝利の道程について、ドキュメント・タッチで記録した本。
目次
1章 愛する家族を奪ったものは…(1986年11月29日;告げられたのは「死の病」 ほか)
2章 薬害を許すなと(心に響いた原告の訴え;1日も早い解決を求めて ほか)
3章 響きあう心と心(音楽は心と心をつないで;「若芽の会」結成へ ほか)
4章 解決を私たちの手で(涙と怒りの本人尋問;悲しみを乗り越えて ほか)
5章 薬害を二度とおこすなと(心をつなぐ真紅のバラ;加害企業の責任を追及 ほか)
著者等紹介
矢吹紀人[ヤブキトシヒト]
1953年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、フリーのルポライターとして、医療・福祉、農業・食分野を中心に『週刊金曜日』、サンデー・プロジェクトなど多数のメディアで活動中
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