出版社内容情報
正篇が五十音図的音韻体系の論として特殊仮名を中心とした総論であったのに対し、各論として乙類仮名を含むすべての上代語彙をとりあげ、特殊仮名の実体解明を中心に、語義・語源に及び、随所に新見を提出。
内容説明
本書は、上代国語における、上代特殊仮名のうち特に乙類の仮名(左傍線を施した片仮名で示す)を含む語彙の各個について、その乙類の語形をとることになった以前の語源としての、同じく甲類(右傍線を施した片仮名で示す)の語形、また、両語形のもつ義を考えることによって、乙類の本質と実態を明らかにしようとしたものである。