内容説明
悲痛な叫びは本当か?この現実を知ることから真の農政改革が始まる。
目次
1 食料自給率の空騒ぎ
2 農家に都合の悪い真実
3 偽装農家の現実
4 違法転用を黙認するメカニズム
5 偽装農家をなくすための提言
6 思い切って農地を減らす
著者等紹介
神門善久[ゴウドヨシヒサ]
1962年島根県生まれ。京都大学農学部卒。農学博士。明治学院大学経済学部教授。サントリー学芸賞、日経BP・BizTech図書賞を受賞した著書『日本の食と農』(NTT出版)にて、偽装農家や土地持ち非農家の現実を伝え、TV、雑誌などで反響を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
1
「農商工連携」の胡散臭さ(26-7ページ)が語られる。6次産業論もあるが、なぜ、農と商と工なのか? と、著者は疑義を呈する。産業部門の立場が違えば、金融や看護や医療でもいいはずだ、と。確かに、中山間地域はトータルな産業部門の総力戦で行く必要性を感じる。要は、宮本憲一先生も『補助金の政治経済学』で補助金への過剰依存を避けないと、元は税金なのだから、商工会議所とJAの依存体質も少し問題に思えた。歪な土地利用、農地転用も美しくない。2012/08/30
雲丹
0
農学部編入を考えているので読んだ。問題は山積みだ。どいつもこいつも胡散臭く思えてくる。見極められる目を持たねば。2013/04/06
うらら
0
片手間農業を続けながら、転用などによって濡れ手に粟の利益を狙っている農家のことを、著者は「偽装農家」と呼び、この本で、著者の農学博士は「平成検地」の必要性を説く。明治にだって「地租改正」を7年かけてやったのだから、と。この国が「平成検地」すらできないような無能さならば滅んでしまっても、私にはこれといって差し障りはないように思う。果たして「参加民主主義」が、この国に広く理解される日が来るだろうか。2009/08/24
てつの
0
農業がヒトゴトでなくなる日はそんなに遠くないだろう。そのときの備えとして、読んでおくのも悪くない一冊。農家を知る前に、農地とは何かを知っておくことは大事だ。2010/02/10
halfpint
0
よかった2009/11/24