内容説明
僕の職業はミュージシャン。俳優として、トリュフォーの映画にも出た。７人の恋人と付き合い、毎日が浮かれ騒ぎだった。３５歳の誕生日を過ぎたあの日までは―。交通事故で両手足の自由を失ったモテモテ男が絶望的なほど明るいタッチで綴った問題小説。
著者等紹介
スタバンラート，ブリュノ・ド［スタバンラート，ブリュノド］［Ｓｔａｂｅｎｒａｔｈ，Ｂｒｕｎｏ Ｄｅ］
１９６０年、フランス西部のポー市に、陸軍大佐の父とジャズ・ピアニストの母の次男として生まれる。ミュージシャン、俳優（フランソワ・トリュフォー監督などの映画に出演）として活躍するが、１９９６年３月１７日、パリ近郊の県道で交通事故を起こし、“奇跡が起こらぬかぎり生涯四肢麻痺”の宣告を受ける。事故後は表現の手段として、スタインウェイのピアノをマッキントッシュに替え、ＴＶ向けのシナリオを執筆。２００１年には、レイモン・デュパルドン監督のドキュメント『Ｃｈｏｃ』に出演、交通事故防止のキャンペーンに貢献した。処女作『車椅子のドンファン』で２００１年「真実文学賞」を受賞。パリ１６区在住
高橋啓［タカハシケイ］
翻訳家。１９５３年生まれ。早稲田大学文学部卒
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